災害に備えて理解しておきたい。Apple Watchでできる6つのこと|Apple Watch Hacks
4. 緊急連絡の方法を把握しておこう
健康面の異常が起きたタイミングや、災害時の事故に巻き込まれたタイミングなどでは、助けを呼ぶ機能が役に立つかもしれません。 まず、緊急電話に対応するApple Watchのモデルを使用している場合には、サイドボタンを長押しすると、「緊急電話」のスライダが表示されます。そのままサイドボタンを押し続けるか、表示されたスライダを操作することで、緊急通報サービスへと電話がかかります。 また、Apple Watch Ultraシリーズを使っている場合には、最大180メートル先まで聞こえるサイレン(警報)を鳴らすこともでき、電話が鳴らない状況でも近くにいる人に存在を知らせることができます。アクションボタンを長押しして「サイレン」スライダを操作するか、ずっとアクションボタンを押し続けることで、サイレンが鳴ります。また、サイドボタンを長押しした場合にも、サイレンのスライダが表示されます。
5. 帰宅困難時のルート検索の方法をチェック
iPhoneの「マップ」アプリで使用するエリアの地図データをダウンロードしておけば、ペアリングされたApple Watchからオフライン地図の情報を表示できることも知っておきましょう。Apple WatchがiPhoneの通常のBluetoothの通信圏内(約10m)にある場合は、オフラインマップを自動的に利用できます。なお、ダウンロードしたマップでは、移動経路や到着予定時刻の確認も可能です。 また、「コンパス」アプリが使えるApple Watchの世代では、同アプリを起動することで、座標や方角を知ることも可能です。合わせて把握しておきましょう。
6. バッテリーの節約方法を確認しておこう
充電ができない状態では、早ければ1日、長くても数日でApple Watchの電源が切れて使えなくなってしまいます。そのため、Apple Watchの通信機能に頼る必要がない場合には、「低電力モード」を有効にしておきましょう。コントロールセンターの画面を起動し、バッテリー残量のパーセントが表示された部分をタップ。次画面で「低電力モード」をタップし、さらに画面を下へスクロールして「オンにする」を選択すればOKです。 ただし、同モードを有効にすることで、緊急速報が届かなくなる可能性が出てきます。そのため、ディスプレイの常時表示をオフ、画面輝度を下げる、モバイル通信をオフ、Wi-Fiをオフにするなど、個別の設定を手動でカスタマイズする方法もチェックしておくと安心です。 ちなみに、Apple Watchを接続した状態だと、iPhone側のバッテリー消費が多くなることがあります。手元にiPhoneがある場合には、あえてApple Watchの電源をオフにしておき、iPhone側のバッテリー持ちを優先するという選択があることもお忘れなく。 「備えあれば憂いなし」とは言いますが、いくら備えていたとしても、いざというときには準備不足を痛感するものです。とはいえ、少なくともApple Watchの機能・設定でできる防災関連の重要項目は、すぐにチェックできる状態になったと思います。まずはぜひ本稿を読み返しながら、お手持ちのウォッチを使って確認してみてください。
<文/井上 晃>