20年以上にわたり開発されてきた「FreeCAD」がv1.0として公開 ~長年の課題2つを克服
オープンソースのパラメトリック3Dモデラー「FreeCAD」が11月18日、v1.0として公開された。このリリースは、数週間前に亡くなった開発者の1人bgbsww氏に捧げられている。 【画像】日本語にも対応 「FreeCAD」は、2002年から開発されているコンピューター支援設計(CAD)ツール。「GitHub」でホストされているオープンソースプロジェクトで、ライセンスは「LGPL2+」。もともとは機械工学と製品設計の分野にフォーカスした製品だが、そのほかの用途にも汎用的に利用できる。Windows/Mac/Linuxに対応しており、Windows版の対応OSはWindows 8以降。編集部にてWindows 11で動作を確認した。日本語にも標準で対応している。 「FreeCAD」は20年以上にわたり開発が続けられており、すでに実用上の問題はない。しかし、長年の課題であった以下の2つの問題が解決したことから、積年の課題解消を記念してv1.0としてリリースすることになったようだ。 ・3Dモデルの編集を行うとパラメトリック機能や計算に問題が発生する、トポロジカルネーミングの問題がようやく解決され、モデルの安定性が大きく向上 ・同じ名前を名乗っていた別のアプリを統合してビルトインのアセンブリワークベンチとして実装 ――つまり、2つの「FreeCAD」がようやく1つになった―― また、これにあわせてアプリのアイコンも刷新されている。 ソフトウェア情報 「FreeCAD」Windows版・【著作権者】 The FreeCAD Team ・【対応OS】 Windows 8以降 ・【ソフト種別】 フリーソフト(寄付歓迎) ・【バージョン】 1.0(24/11/18)
窓の杜,樽井 秀人