【ライブレポート】BALLISTIK BOYZ初の日本武道館ライブが大盛況!「僕たちの第一章を終わらせに来た」
■「今日ここで約束したい。すべてのステージで皆さんの笑顔を見わたせるように、あらたな夢に向かって頑張っていきます!」(日高竜太) 【画像】揃いの衣装でビシッと決めた7人 2024年にデビュー5周年を迎えたBALLISTIK BOYZが、11月6日、グループ史上初となる日本武道館公演を開催した。 『BALLISTIK BOYZ LIVE 2024 “BBZ EVOLUTION”』と銘打った今回は、4月から開催された全国ツアー「BALLISTIK BOYZ LIVE TOUR 2024 “HIGHER EX”」で、さらなる高みを目指した彼らが、次なるステージでの大いなる“進化”を掲げて挑む念願の公演。 本番前の会見では「武道館は誰でも立てる場所じゃない。5年間の集大成をぶつけて、僕らが目指す次の夢への通過点となるよう頑張りたい」(海沼流星)、「ライブに関わるすべてのことを丁寧にこだわって作ってきた。武道館に、僕たちの第一章を終わらせに来た」(松井利樹)と意気込みを語っていたが、その思いを上回るほどのエネルギーと愛で会場を満たしながら、新曲を含む全27曲を披露した。 己との対峙、殻を破って進化していく気概を表現したオープニング映像に続き、仮面を付けた黒装束のパフォーマーたちの奥からメンバーが姿を現すと、この日を待ち侘びていたBALLY’S(ファンの呼称)の歓声が上がった。1曲目は12月4日リリースのニューシングル「SAY IT」のカップリング「7」。武道館公演に向けた気持ちを綴ったリリックを、7人がそれぞれの声と表情で表現していく。BALLY’Sへの感謝と自身を奮い立たせる力強い言葉が込められた、幕開けにふさわしいナンバーだ。 「行くぞ、武道館!」 日高竜太(「高」は、はしごだかが正式表記)の煽りと噴き上がる炎でスタートした「HIGHER EX」は、深堀未来、奥田力也、松井利樹の3人が作詞・作曲を手がけた楽曲。7人で迫力のダンスを披露したダンストラックで魅了し、「Ding Ding Dong」や「PASION」といったハイテンションな楽曲でスピードを上げながらステージを華やかに展開させていく。それぞれの個性を活かしたパフォーマンスと、7人のパワーを集結させた時の圧倒的なムードのメリハリが素晴らしく、楽曲の世界観があらたな輝きをまとって披露されていた。 前回のツアーでは椅子を使った美しいパフォーマンスが印象的だった「Animal」。今回は女性パフォーマーを迎え、切なくもエモーショナルな心情を表現していくという演出だ。続けて披露された「good day good night」では、内に秘めた思いをメンバーが歌で、溢れ出す感情や本能を女性パフォーマーがダンスで表現し、見応えのある1曲に仕上げていた。 最初のMCでは「やっと喋れる!(笑)」と砂田が口火を切り、ここまで突っ走ってきた7人はホッとした表情でステージセットに並んで腰掛ける。砂田は改めて「ここからの景色をずっと見たかった。武道館にお越しの皆さん、ありがとうございます」と感謝を伝え、メンバーはそれぞれ嬉しそうに客席を見わたしたり、手を振ったりしている。そんなリラックスしたムードのまま、「BALLY’Sに向けて歌いたい曲です」と紹介された次の曲は「All About U」。肩に手をかけたり、体を揺らしたりしながら歌う7人はとても優しい笑顔だ。その後は新曲「SAY IT」のカップリングである「360°」を初披露。たくさんの演出で楽しませてくれた中盤のセクションは、ハットを被った奥田のソロパフォーマンスから始まった「ラストダンスに BYE BYE」で締めくくられた。 「Drop Dead feat. TRINITY」からスタートしたライブ後半は、<全員がマイクを持ち、ダンス、ボーカル、ラップを披露する>というグループの武器を存分に活かした楽曲構成で会場を盛り上げていったのだが、「テンハネ -1000%- 」では全員がアクロバットを披露し、BALLY’Sからはひときわ大きな歓声が沸き起こっていた。「Meant to be feat. F.HERO & BOOM BOOM CASH」ではタオルを回し、「SUMMER HYPE」ではみんなでクラップ。「Life Is Party」ではBALLY’Sへのプレゼントタイムまで用意されていて、まさにパーティーのような時間を楽しむことができた。 この日ライブ初披露となった新曲「SAY IT」は、すでに公開されているMVの世界観のように明るく前向きな1曲。本番前の会見で加納は「夢は口にすれば叶っていく。自分たちもそうやって夢を叶えている途中。常に夢を追い求めていく姿を見せることで、皆さんを勇気づけられたらという思いが込められている」と語っていたが、マイクを持つメンバーも、クラップでリアクションするBALLY’Sも、本当にいい笑顔だったのが印象的だった。 本編最後のMCでは、それぞれがこの日を迎えられたことへの感謝を伝える。奥田は全員で準備してきたここまでの時間を「7人が成長できた期間だった」と振り返り、10年前にこの場所で行われた『EXILE PERFORMER BATTLE AUDITION』の最終審査を宮崎から観に来たという日高は「THE RAMPAGEさんのパフォーマンスを見て、すごく悔しかったけど自分も絶対にEXILE TRIBEの一員になってこのステージに立ちたいと思った。10年後、こんなにも素敵なファンの皆さんと最高なメンバーと立つことができました!」と晴れやかな笑顔を見せた。また深堀は「僕たちはずっとNEXTステージを目指して頑張ってきた。まだ通過点だけど、今この瞬間は最高の気持ち。明日からもこの7人と皆さんで、あらたなるストーリーを作っていきたい」と次の曲に込めた思いを語り、本編は「N.E.X.T.」で幕を閉じた。 7人の個性が光る圧巻のソロパフォーマンスを披露し、「PASION」ではBALLY’Sと一緒に何度も何度もジャンプを繰り返して「やり過ぎやな(笑)」と笑い合うなどリラックスした表情も見られたアンコール。メンバーを代表し、日高は「アリーナツアー、ドームツアー、ワールドツアー、そしてワールドスタジアムツアーだって本気で叶えたいと思っている。夢を声に出すことで叶えていけるというパワーを信じて、今日ここで約束したい。すべてのステージで皆さんの笑顔を見わたせるように、あらたな夢に向かって頑張っていきます!」と挨拶し、7人は心を込めてラストナンバーとなる「HANDS UP」を披露した。 <最高の通過点>を共に迎えることができたBALLY’Sと笑顔で向き合い、心と心を重ねるように、丁寧に思いを届けた7人。NEXTステージを目指すべく、清々しい表情で日本武道館のステージをあとにした。 リリース情報 2024.11.04 ON SALE DIGITAL SINGLE「SAY IT」 2024.12.04 ON SALE SINGLE「SAY IT」
THE FIRST TIMES編集部