ビタミンB1が豊富な豚肉で疲労回復「何と食べると栄養吸収がよい?」→栄養士がおすすめ食材を回答!
毎日の食卓に欠かせない豚肉。比較的安価で、和洋中問わず、色々な料理で使いやすいのが魅力ですよね。そんな身近な食材の豚肉と食べ合わせのいい食材があることをご存じですか?詳しく見ていきましょう。 <写真>ビタミンB1が豊富な豚肉で疲労回復「何と食べると栄養吸収がよい?」→栄養士がおすすめ食材を回答! ■豚肉の栄養について 野菜炒めや肉じゃが、カレーなど、毎日の食卓で食べる機会の多い豚肉。栄養面ではどのような特徴があるのでしょうか? ・たんぱく質 筋肉や肌、髪のもとになるたんぱく質。身体の約20%はたんぱく質でできており、ホルモンや酵素などの構成要素でもある為、毎回の食事で欠かさず食べたい栄養素です。豚肉は100gあたりのたんぱく質量が多く、良質なタンパク源です。 ・ビタミンB1 糖質の代謝を助けてくれるビタミンB1。豚肉はビタミンB1が豊富な食材で、ももの部位で比較をすると、牛肉の約11倍、鶏肉の約9倍も含まれています。 ビタミンB1が不足すると、ブドウ糖がうまくエネルギーに変換できず、疲労物質となってしまいます。その為、ビタミンB1が不足すると、疲れが溜まりやすいと言われているのですね。運動をたくさんする方や甘い物やお酒をよく飲む方は、意識して摂りたい栄養素です。 ■豚肉と相性のいい食材とは? 豚肉の栄養をより効率的に取り入れるためのおすすめの食材を見ていきましょう。 ・玉ねぎ 豚肉に豊富なビタミンB1ですが、水溶性ビタミンの為、壊れやすいのが難点。調理の際の水洗いや加熱で失われやすいと言われています。また、腸から吸収する量も多くなく、数時間で尿中に出てしまうと言われています。 しかし、玉ねぎに含まれるアリシンという物質と一緒に取ると、ビタミンB1の血中に残る時間が長くなり、吸収率が高まると言われています。 ・にんにく にんにくも玉ねぎと同様、アリシンが含まれている為、ビタミンB1の吸収率をアップしてくれる食材。またにんにくにはビタミンB6が含まれており、たんぱく質を分解、再合成するのを助けてくれます。 尚、アリシンは加熱に弱いのですが、油と一緒に調理をすると分解されにくいと言われています。その為、玉ねぎやにんにくを一緒に調理する際は、炒め物にするか、煮物の時は一度油で炒めてから煮込むようにするのがおすすめですよ。 ぜひ試してみてくださいね。 ライター/和田梓(管理栄養士)
和田 梓