納豆「ベストちょい足し」を管理栄養士が解説…免疫力アップ、血液サラサラ、ダイエット効果も
独特の香りやネバネバ食感で人気の納豆。最近は美味しいことに加えて、「腸活に最適!」など健康面でも注目が集まっている。 ■【画像】腸内環境を劇的改善する納豆のちょい足しレシピ■ 管理栄養士の望月理恵子さんが、納豆が“発酵食品の王様”“究極の健康食”などと呼ばれる所以を解説してくれた。 「近年、たんぱく質を積極的に摂ることが推奨されるようになっていますが、納豆は植物性のたんぱく質だから、その点は申し分ありません。たんぱく質は体の元を作る栄養源ですからね。加えてネバネバ成分の中に含まれる納豆キナーゼには、血糖値の上昇を抑えたり、コレステロールを低下させたりする効果がある。それによって血栓……つまり血液が固まってできる塊を溶かす働きがあると報告されているんです。これから冬になると動脈硬化や脳梗塞といった血液系の病気が多くなるので、そういう面でもお薦めできます」(望月氏=以下同) さて、納豆ファンの間でよく交わされるのが「何を加えるのがベストか?」という議論だ。 そこで今回は望月氏に「身体にいい」という観点からベスト5をセレクトしてもらった。 ■5位:オクラ、めかぶ、なめこ、トロロなど【一気呵成にネバネバ天国を満喫】 「納豆もネバネバ系ですが、他のネバネバ食品を加えることで糖や脂質の吸収を和らげる効果が期待できます。血糖値上昇を穏やかにしたり、動脈硬化の促進を抑えるという点でもお薦めできますね」 ■4位:亜麻仁(アマニ)油【脳機能の向上や認知症予防にも効果アリ】 「亜麻仁油はオメガ3系脂肪酸であるα-リノレン酸が多く含まれています。このα-リノレン酸が体の中に入るとDHAに変換されるんですね。DHAは脳に作用するので、脳機能の向上や認知症予防という点でも注目したいところです」
■プロ厳選のベストマッチな組み合わせは
■3位:ワサビ、生姜などの薬味【ワサビ納豆は心筋梗塞や脳卒中の予防にも】 「ワサビ、生姜、ミョウガ、シソなどの薬味は食欲を促進させるだけでなく、血行促進や消化を助ける効果も持っているんです。なおかつ殺菌効果もあるので、食中毒予防にもなる。特にわさびには、アリルイソチオシアネートという心筋梗塞や脳卒中の予防になる成分が入っていますからね。ワサビ納豆は健康食としてかなり優秀でしょう」 ■2位:ツナ【睡眠の質が向上!格闘家も愛用する黄金の組み合わせ】 「快眠のため、納豆にツナを混ぜるのはお薦めできます。もともと納豆には睡眠の質向上に役立つトリプトファンが含まれていますが、ツナに含まれるビタミンB6と合わさると、さらにトリプトファンがメラトニンに変わりやすくなってくれるのです」 たんぱく質を最重視する格闘家の食事メニューでは、しばしば「納豆+ツナ缶(ノンオイル)+卵の黄身」が登場する。肉体改造にもうってつけだといえそうだ。 ■1位:キムチ【発酵+発酵で腸内環境が劇的に改善! がん予防にも効果大】 「定番といえるキムチとの組み合わせは、2つの発酵食品による相乗効果が期待できます。つまり腸内環境が整いやすくなるというわけです」 キムチには辛み成分であるカプサイシンが豊富に含まれている。それによって血流を促進していくのだという。また、がん予防にもなるという点も見逃せない。 「がんというのも結局は生活習慣病のひとつという捉え方ができるんです。たとえば血糖値が高すぎてもがんの原因になりますし、血液がうまく循環しないことで栄養分が回らなくなると、DNAが変化することだってありうる。やっぱり腸内が整っているということが、がん予防という観点でも一番大事ですから」 いかがだっただろうか? このほかにも「刻みたくあんにネギトロを加えた“ばくだん”こそが究極の納豆」「アボカドとマヨネーズを加えるとクリーミーな味わいに」「かつお節+ネギの2品が加わることで初めて納豆は完全体となる」など“オレだけの最強納豆論”が納豆ファンからは噴出している。 コレステロールを低下させるということで、ダイエットに最適というのも納豆の喜ばしい点。どうせなら試行錯誤しながら、自分なりに飽きのこない食べ方を模索してみてはいかがだろうか?
ピンズバNEWS編集部