逗子に移住の元フジ・石本沙織アナ 学童やシッターなしの子育てはご近所に助けられ「ピンポンなしで大丈夫な関係」
── コロナ禍の直前ですね。 石本さん:タイミングとしてはよかったと思います。「コロナ禍で、あのままマンションに家族4人でいたら、私たち行き詰まっていたよね」と夫と話をしています。地元住民は許可されていたので、海岸に子どもと一緒に行って、のびのびと過ごしていました。 その頃、夕方のニュース番組の担当になり、帰りが遅めになるので娘たちのことが心配だったのですが、夫がリモートワークで家にいられたのもありがたかったです。移住には勢いもありましたが、何かに導かれたようにも思います。
── 旦那さんも移住には前向きだったんですか。 石本さん:いえ、実は最初は難色を示していました。私も結構、プレゼンをしたんです(笑)。逗子に住んでいる友人たちからも「仕事のオンと、オフの切り替えができていいよ」というふうにプッシュしてもらいました。最終的に夫も納得して移住したのですが、むしろ今では夫の方が楽しんでいます。サップのボードも買ってマリンスポーツも楽しんでいますし、ゴルフ場も近いので、ご近所さんと一緒にゴルフに出かけることもあります。
── ご近所づき合いは、結構あるんですか。 石本さん:まるで昭和のような、子どもたちがピンポンなしで家に入っても大丈夫というような関係性が構築されています。子ども同士も仲がいいですし、家族ぐるみのおつき合いが増えました。これは、都内に住んでいたときには考えられなかったことだなと思います。私も夫も帰宅が遅くなる時には、放課後からお隣さんに子どもを見てもらって夕飯までお願いできるお宅が何軒かあって、本当にありがたいです。
子どもたちも、近くにすぐお友達がいる環境なので、楽しく遊んでいます。素敵なコミュニティに出会えたことが、移住して1番良かったことです。 ── ちょっとだけ誰かの手を借りたいという場面が子育てには多いですよね。 石本さん:都内に住んでいたときは、その少しの時間のためにシッターさんを探していたので、今は本当に助かっています。自然を求めて、子どものために移住したと思われがちかと思うのですが、実は私が子育て環境を求めて移住した、という方が正しいかもしれません。もう少し大きくなったら、都会がよかった!なんて娘から言われてしまうかもしれないですけどね。今のところ家族全員、楽しんで暮らしています。