一度は落車を覚悟も“火事場の馬鹿力”で1着!新田祐大が伝説のレースの裏側明かす「これは終わった、と」/競輪好プレー年間大賞
新田祐大だからこそ、 あんなレースになってしまった
前田 競輪祭の競輪があったからこそ、あそこから転ばずにまた戻せたのですね。また同じアクシデントがあったら、同じことができそうですか。 新田 いや、できないと思います。できるかできないかはわかんない、っていうのが多分正解だと思うんですけど…やろうと思ってやったわけではなかったですし。 あとは、仕掛けるタイミングとかも、先行してる選手を庇いながらいた久徳くんも、かなり車間を切り始めている時に僕は踏み込んでいるんで、タイミングとしては あれが1番捲りやすいタイミングなんですよ。久徳くんは、僕がもういないもんだと思っているから、 嘉永くんだけを見てればいいっていうことになるじゃないですか。それで嘉永君も多分僕がいないから、いい場所取れて車間を切り始めている。あの時期の嘉永君はまだ 仕掛けるタイミングとしては今ほど早くなかったと思うので、ちょっと見ていましたね。 全てのタイミングがあったから、今回は上手くいったのかなと思います。 前田 新田祐大しかできないだろうというような感覚ですよね。 新田 新田祐大だからこそ、 あんなレースになってしまったんですけど(笑)。
気になったユーザーのリアルボイス
「オルフェーヴルみたい!普通なら落車してもおかしくないのにそこから一着になるのが信じられなかった(読者より)」 新田 すごく話題になっていたのは、僕は賭け事もやんないし、競馬もやんないからわかんないですけど、競馬に例えて、「オルフェーヴルみたい」ってあって、どういうことだろうと思って見たんですよ。あれはコース離れてっちゃったんですよね? 前田 あれはオルフェーブルのシンプルなミスだったはず(笑)。これはオルフェーブルより価値高いですよ。荒くれ者というか、制御が効かない馬だったので、競馬ファンにも刺さるプレーだったかなと。 「現地で見ていたが、競走内容はもちろん、場内の驚きと歓声も凄かった(読者より)」 新田 多分これは現場にいた人じゃないとわからないですよね。奈良競輪って、僕のイメージだとヤジが昔から凄い印象があって、なおかつ入場者数も少ない中でのあの音は、すごく独特の雰囲気だったなと。 前田 競輪って凄いんだぞってね。