12球団合同トライアウト、NPB側の今秋での廃止検討に選手会は理解も「選手からニーズがあるなら」継続の考え示す
プロ野球12球団合同トライアウトが14日、千葉市美浜区のZOZOマリンスタジアムで開催され、今季限りで中日から戦力外通告を受けた三好大倫外野手、福島章大投手、上田洸太朗投手ら計45選手が参加。スタンドからはNPBのスカウト57人に加え、社会人野球など計156人のスカウトが熱い視線を送った。 12球団合同トライアウトを主催する日本野球機構(NPB)は8月、日本プロ野球選手会との事務折衝で今年限りでの廃止を検討しているとして、継続する場合は選手会が主催することを提案。背景には近年、各球団の編成担当者が他球団の選手をシーズン中からチェックしているため、トライアウトの重要度が低下している側面があるとみられる。 この日、取材に応じた選手会の森忠仁事務局長は「12球団の持ち回りがとりあえず区切りなので、今後続けるなら選手会でやったらという意味で受け取っている。普段から(シーズン中から編成担当者が)見ているので、ここだけの場じゃないというところなのかなと思う」とNPB側の提案に理解を示しつつ「選手からニーズがあるならやめるっていう選択肢はないのかな」と来年以降も継続したい考えを示した。 一方で選手会主催になった場合の課題も指摘した。 「(12球団の)持ち回りが終わっても、開催したらちゃんと編成も見にきてくれるんですか、とお願いしないといけない。運営母体が変わるので(トライアウトを開催する)球場をどうするか。また、きょうもロッテの裏方さんが手伝ってくれましたし、そういうところの手配とか、もろもろある」と検討事項を列挙。「12月に現役選手の(選手会)総会大会がある。そこでいろいろ話をして、どう判断するか、なるべく早く決めたい」と語った。
中日スポーツ