丹精込めて育てられた摩周メロンをお披露目する川口組合長と徳永町長、藤原局長（左から）

北海道弟子屈町の摩周メロン生産組合（窪内英和組合長）は29日、摩周メロンの出荷を祝う豊穣（ほうじょう）祭を町農産物集出荷センターで開いた。7戸の生産者が丹精込めて育てたメロンは今年も上々の出来栄えで、赤肉と青肉を合わせて約2万個を出荷する予定。 　昼夜の温度差が大きいため、糖度が増して甘みが強いのが特徴。生産量が少なく、出荷先が町内や郵便局のふるさと小包などに限られており、市場には出回らないことから「幻のメロン」とも呼ばれている。 　窪内組合長によると、今年は4、5月の低温により温度管理に苦労したが、6、7月は好天に恵まれ、糖度が15度ほど、大きさも十分なメロンが実ったという。今月26日に出荷が始まった。 　豊穣祭では窪内組合長が出来栄えを報告し「一人でも多くの人に食べてもらうため、組合一丸となって生産に取り組みたい」とあいさつ。徳永哲雄町長と川口覚摩周湖農協組合長、藤原将男弟子屈郵便局長がメロンをカットした。 　価格は1個1000～2000円ほどで、桐箱入りは6000円から。町農産物集出荷センターの直売所や摩周湖農協、ふるさと小包などで取り扱っている。