憤りや落胆「国民が大変な時に」「派閥解散したからって」「悲しい気持ち」 自民党パーティー券「裏金」問題に県民の厳しい目 県選出議員も「不記載」368万円をプール
政治資金を巡る問題です。自民党のパーティー券の裏金問題に関連し、県内選出の議員にも収支報告書に記載されていない金があったことが発覚。政治不信が高まっています。街の声を聞きました。
パーティー券売り上げ368万円「不記載」 別口座に「プール」
自民党安倍派・若林健太衆院議員(長野1区): 「信頼を裏切ることになり、大変申し訳なく、心からお詫びを申し上げたいと思います」 長野1区選出の若林議員。20日、2022年までの5年間パーティ券の売り上げ368万円を、収支報告書に記載していなかったことを明らかにしました。 派閥から「落選中は売り上げを事務所の運営に使ってよい」と説明があり、「曖昧な資金」として政治団体とは別の口座で管理していました。 議員本人は「知らなかった」と述べ、近く収支報告書を訂正するとしています。 若林健太衆院議員(長野1区): 「私が知らないことではありましたが、事務所の運営責任は私自身にあり、監督不行き届きであったと思っています」「正直、あいまいな資金として管理されていたものであり、開示をしなければいけないという認識を持たず、そのまま放置されていたものであります」 「キックバック」に「プール」。 一連の問題では一部の議員や派閥の会計責任者が在宅起訴・略式起訴されました。 さらに岸田派などが解散を表明する事態となっています。
県民からは憤りや落胆の声
県民は・・・。 67歳男性: 「震災とかあって、国民はやっぱり大変な時だと思うんですよ。政治家っていうのは、国民からの信託を受けて政治家になっているわけで。そういうところから見ると非常になんというんですか、憤りを感じているっていうのが今の気持ちです」 50代女性: 「(派閥を)解散したから何なのかなというのはありますけど。一人一人の問題でもあると思うんですよ、派閥とかというよりも、一人一人の政治家さんの志の問題だと思うので」 30代男性: 「やっぱり正しいお金の使い方はして頂きたいですけど。やっぱ悲しい気持ちにはなりますよね」 70代女性: 「今の古い人たちはずっとそういう体制でやってきたから。(法の)見直しはやってほしいなと思いますよ。だって、このままじゃ何も変わらないからさ。また元に戻ってさ」
FNNの世論調査(20、21日・電話調査、18歳以上対象)では、「政治資金規正法の改正が必要」との声が9割に上りました。また政治改革の具体策としては「政策活動費の使い道の公開」、「『連座制』などの罰則強化」の回答が3割を超える結果に。 「政治とカネ」に今、一段と厳しい目が向けられています。