９月２３日、 バイデン米大統領はアラブ首長国連邦（ＵＡＥ）のムハンマド大統領をホワイトハウスに迎えた＝写真（２０２４年　ロイター/Evelyn Hockstein）

Gabriella Borter　Trevor Hunnicutt ［ワシントン　２３日　ロイター］ - バイデン米大統領は２３日、アラブ首長国連邦（ＵＡＥ）を米国の主要防衛パートナーに認定した。バイデン氏は同日、ＵＡＥのムハンマド大統領をホワイトハウスに迎え、パレスチナ自治区ガザでの戦争や緊張が高まっている中東情勢について協議した。 米国が主要防衛パートナーに認定するのはインドに次いで２カ国目。これにより、共同訓練などの活動を通じた緊密な軍事協力が可能になる。 バイデン氏とムハンマド氏は会談後の声明で、ガザ地区に人道支援物資が妨害なく緊急に搬送されることを求めるとともに、イスラエルとイスラム組織ハマスの停戦合意実現に向けた共通のコミットメントを表明した。 バイデン氏は会談冒頭、イスラエルとレバノン間の最新の情勢について報告を受けたと明らかにした上で、「引き続き双方の関係者と連絡を取り合っており、人質が安全に帰還できるようエスカレーションの緩和に取り組んでいる」と述べた。 共同声明はＵＡＥのスーダン紛争への関与にも触れ、紛争に軍事的解決策はないと強調した。 宇宙開発やクリーンエネルギー、人工知能（ＡＩ）分野で協力を深化させる計画も鮮明にした。 ハリス副大統領もムハンマド氏と個別に会談したが、報道陣には非公開だった。 ホワイトハウスは「副大統領はスーダン紛争について深い懸念を表明した」とした。