【阪神】村上頌樹「ええじゃないか」今年は許さない 2年連続豊橋で登板 昨季4失点の狭い球場
阪神村上頌樹投手(25)が今日14日、2年連続で愛知・豊橋市民球場の先発マウンドに上がる。13日は豊橋に移動する前に甲子園室内で練習。「狭いイメージしかない。いい感じとは思っていないけど、気をつけたい」と冷静だった。 1年前の5月16日。快進撃を続けていた村上は地方球場の怖さを思い知らされた。5回を投げて7安打4失点。白星はついたが、5-0の5回に細川に適時打、石川昂に3ランを打たれて1点差に詰め寄られた。低めのフォークを拾われ、右中間席まで運ばれた。 両翼93メートル、中堅115メートル。少し間違えれば大量失点になる。中日打線はチーム本塁打18本と長打力があるスタイルではないが、それでも1発警戒に神経を使う試合になる。リベンジしたい石川昂も規定未満ながら打率3割を超えている。 「引っ張っても本塁打が入るし、流しても簡単に入ると思うので、割り切っていくしかない。無駄な走者を出さないように。いつも通りの自分の投球ができるようにしたい」 今季は大竹を参考にスローカーブを効果的に使っている。「どちらが遅い球を投げられるか」と冗談含みで話しているという。狭い球場で緩い球を投げるのは勇気がいると思いきや「そこは変わらないかな」と自信をのぞかせる。 現在、12球団唯一の防御率0点台(0・88)を誇る。精密な制球力を持つ村上の真骨頂が試されるマウンドになる。おもてなしの心、寛容性を示す「ええじゃないか」は豊橋市のうたい文句だが、そう簡単に失点を許すつもりはない。【柏原誠】