海外メディアはメイウェザーを批判「約束を破った」「彼の発言を信じるのは愚か」
米国のComplex誌は「メイウェザーがキックボクサー那須川との対戦約束を破る」との見出しで「メイウェザーのインスタの声明は、自身のプロモーションツアーで今週のはじめに日本で話したことと全く矛盾している」と、契約を反故にしたメイウェザーを批判した。 「彼は(会見で)契約体重や戦いのルールについて『話し合いを進めている』と言っていた。試合の日と場所も12月31日、那須川天心の地元、日本の東京(の近く)と決まっていた。今、メイウェザーが言っていることは前に発表されたこととすべてが違う」とバッサリ。 「今回の件で(UFCの元2階級王者の)マクレガー相手に勝ち再び引退を確約して以降フロイドが対戦の約束を破るのは2度目だ。彼は、マニー・パッキャオとの再戦に真剣ではない頃から『大真面目だ』とも話していた」と、過去にも朝令暮改を繰り返していたメイウェザーの失態を批判した。 CBSスポーツは「メイウェザーが12月31日の日本での復帰戦をプロモーターによる誤解によってキャンセルするようだ」との見出しを取り、メイウェザーのインスタの投稿内容を紹介。「メイウェザーの投稿は、彼がもはやボクシング選手としてエリート選手相手との戦いを求めていないとの意向を見せているようだ」と、インスタの最後部分で「私は前例のない金額を稼いだ引退したボクサーだ。今後、世界規模で、講演をして、時々、ちょっとしたエキシビションをするだろう」と書かれた部分に目を向けた。 「彼はUFCで戦うことについて幾度となく口に出して大きく押し進めてきたが、これまでメイウェザー自身が、総合格闘技へ挑戦するという考えを見せてきたことにも終止符が打たれることになりそうだ」と続けた。 「300億円」とも言われる大金を稼いだUFCの元2階級王者、コナー・マクレガーとの試合はボクシングマッチだったが、今度は、マクレガーの土俵であるオクタゴンでの再戦が噂され、メイウェザー自身、総合の練習を行っていることにも言及してきたが、今回の那須川との試合中止が、メイウェザーの総合転向の可能性がないことを示唆していると受け止めたようだ。 記事は、また「メイウェザーは9月に東京の音楽イベントでパッキャオと偶然に顔を合わせた後、ペイ・パー・ビューの記録となる460万人の購入者をもたらした対戦から4年後の2019年に再戦することに興味を示していた」と、メイウェザーがパッキャオとの再戦をほのめかしていることに触れ、「パッキャオは、最近になってメイウェザーのアドバイザーを務めるプロモーターのアル・ヘイモン氏と契約した。メイウェザーとの試合に向けて1月にエイドリアン・ブローナーとのペイ・パー・ビュー試合に臨むとの期待が集まっていた」とも伝えた。 メイウェザーのインスタ投稿のニュースが広まると、パッキャオが自身のツイッターで顔文字を2つ入れて反応を示したことも紹介されている。