夏本番、日常の危険から子供を守る 車内閉じ込めで助け呼ぶクラクションの鳴らし方 こちら警視庁災害対策課
幼児は時に予期せぬ動きをすることがあり、日常のあちこちに危険が潜む。警視庁災害対策課では、子供を持つ職員らがX(旧ツイッター)を通じ、しっかり子供と手をつなぐ方法や、車内に子供が閉じ込められた際の対処を伝授。また、夏山シーズンを前に、登山中のけがに多い捻挫をタオルで応急処置する方法も紹介している。 【画像】警視庁災害対策課のX に投稿された子供が車内に取り残された際の対策 ■手のつなぎ方を工夫 3、4歳になり走ることを覚えたわが子が、興味のわいたものに向かって急に走り出す-。子育て中、こんな場面に肝を冷やしたことはないだろうか。親が手をつないでいても、握る力が緩ければ、子供は振りほどいて走り出す。 同課特殊救助隊の田中祐輝巡査長(30)はXで、《お出掛けの際、3歳になる息子が急に走り出す事が多くなりました》と同じ悩みを明かしている。 そこで田中さんが紹介するのは、妻が保育園で教わったという「振りほどかれない手のつなぎ方」だ。 子供に親の親指を握らせ、親は残る4本の指で子供の拳を包み込むように持つ。その際、親が人さし指と中指の間で子供の手首を挟むようにして、しっかりと持つと、振りほどきにくくなるという。投稿は共感を呼び、7万を超える「いいね」がつけられている。 ■車内に閉じ込められたら 《暑い自動車内に子供が取り残されてしまう痛ましい事故が毎年発生しています》。同隊の内山和也巡査長(37)はXにこう投稿。子供だけが車内に閉じ込められてしまった場合の対処法を、幼稚園児の娘と試してみたという。 車のドアにロック(鍵)がかかってしまった場合、子供が外に異変を伝えるにはクラクションを鳴らすのが有効と知り、「水筒の底で押したり、ハンドルを後ろ向きに両手で持って尻で押したりと、いろんな方法を試した」と内山さん。結果、一番力を使わず鳴らせるのは尻で押す方法だったという。 乗用車なら子供でも手でクラクションを押し鳴らせるが、「バスの車内に取り残された場合、同じように押せるかは分からない。より力がいらない押し方を知っておきたいと考えた」(内山さん)。 どんな車でも、クラクションは必ず鳴るようにできている。子供だけ車内に残さないことが最も大事だが、もしものときの対応も普段から練習しておきたい。