「タマゴ探し」にも新型コロナの影 キリスト教行事「イースター」各国の対応は?
4月12日はイースターです。イエスが十字架にかけられて亡くなった3日後によみがえったことを祝う「復活祭」で、キリスト教では年間行事で最も重要な日の1つと位置付けられています。国や地域によっては連休となっている所もあります。また復活祭のシンボルはタマゴで、子どもたちにとっては、色とりどりのデザインが施されたタマゴや、タマゴの形をしたお菓子を探す「エッグ・ハンティング」が恒例のイベントとなっている国もあります。 新型コロナ拡大で景色が一変したイスラエル 「2019年末」と「2020年春」を写真で比較
ただ、今年はイースターのお祝いや、タマゴ探し、連休を使った旅行にも、感染が拡大する新型コロナウイルスが影を落としています。
タマゴ探し「自宅で・家族と」はOK―ドイツ
ドイツ・ベルリンは市の公式サイト内に、「コロナ危機中のイースター 何が認められているの?」というページが作られ、Q&Aの形で市民の疑問に答えています。 例えば、「タマゴ探しは屋外でやっていいの?」との問いに対しては「家の敷地内で、家族だけなら大丈夫。他の家族を招いて祝うのは禁止です」などと回答。「祖父母と会ってもいいのですか?」に対しては「おじいさん、おばあさんと顔を合わせるのはイースターの欠かせない行事ですが、今年は認められません」と答えています。 ベルリンでは、イースター休暇が終わる4月19日まで、人が集まる全施設を休業とすることが決まっています。
「天気良くても家に」―スイス
スイスでは、感染防止策として、「Stay home and stay healthy(家で過ごして、健康維持を)」の掛け声のもと、不要不急の外出自粛などの措置を取ってきました。そして、イースターを前に改めて政府の公式サイトで同様のメッセージを発するとともに、4月26日まで措置を延長すると発表しました。 政府のサイトでは、「新型コロナウイルスの患者数は引き続き増加している」と指摘したうえで、「(外出自粛は)イースター期間を含みます。たとえ天候が良かったとしても、です」と記載されています。