「タマゴ探し」にも新型コロナの影 キリスト教行事「イースター」各国の対応は?
取り締まりに警官ら6万人増員―フランス
感染拡大に伴い、「ロックダウン(都市封鎖)」を実施しているフランスでは、例年なら多くの人が別荘や行楽地へ向かうイースター休暇に合わせ、外出や都市間移動を監視するための警察官らを一時的に6万人増員させているとのことです。 ガーディアン紙(3日付)によると、主要な幹線道路や高速道路にはチェックポイントが設けられており、休暇の始まりである4月10~12日には通常以上に厳しいチェックを行うと記載。フィリップ首相は「ロックダウン中は絶対に旅行などを行わないでください。屋内にいてください。規則を破った際には罰せられます」と呼び掛けています。
「聖地」で目立つマスク姿―イスラエル
キリスト教にとっての聖地のイスラエル・エルサレム。アルジャジーラ(11日付)によると、エルサレムの「旧市街」内にあるキリスト教地区では、道路には人の気配がなく、ほとんどの店が閉店状態だそうです。
エルサレムはユダヤ教、イスラム教にとっても聖地ですが、感染拡大を防ぐ目的で宗教の区別なく、エルサレムの施設の全てが閉ざされています。イエスの「墓」があるとされる聖墳墓教会も2週間以上前に閉鎖されました。別のメディアによると、人と人の間隔を2メートル以上あけるルールを破ったとして、取材していた記者が罰金刑に処される場面もあったそうです。 イエスが十字架を担ぎながら歩んだとされる道は、従来であれば多くの巡礼者が通行しますが、今年は人がまばらで、マスク姿の信者も目立ち、「異様」な聖地の姿を見せているそうです。