（ブルームバーグ）： 23日の米株式市場で、音楽ストリーミングを手掛けるスウェーデンのスポティファイ・テクノロジーが急伸。ほぼ２年ぶりの大幅高となった。同社の１－３月（第１四半期）決算は、有料会員数の増加や新機能の追加が寄与し、黒字に転換した。

23日の発表によれば、１－３月の有料会員数は前年同期比14％増の２億3900万人。ブルームバーグがまとめたアナリスト予想と一致した。広告付き無料プランの会員を含むアクティブユーザー数は６億1500万人に増えた。アナリスト予想（６億1790万人）はやや下回った。

スポティファイ株は一時16％高の314.80ドルとなり、日中ベースの上げとしては2022年７月以来最大。

スポティファイは事業モデルの微調整を続けており、音楽ストリーミングだけでなくオーディオブックなど他の音声エンターテインメント分野に拡大している。長年にわたって急速に会員数を増やしてきた同社は昨年、約10年ぶりに料金を引き上げた。今月末までにさらなる値上げを予定している。

スポティファイが一部市場で値上げへ、新プランも導入－関係者

総売上高は20％増の36億ユーロ（約5960億円）。純利益は１億9700万ユーロだった。調整後の営業利益は１億6800万ユーロで過去最高。

スポティファイは昨年、オーディオブックをサブスクリプションプランに追加。その後、同サービスを６市場に拡大している。

４－６月（第２四半期）のアクティブユーザー数については６億3100万人を予想。アナリスト予想（６億3710万人）には届かなかった。売上高は38億ユーロを予想（市場予想37億6000万ユーロ）。営業利益は２億5000万ドルを見込んでおり、アナリスト予想（１億7530万ユーロ）を上回った。

原題：Spotify Surges on Swing to Profit, Boost in Paid Subscribers（抜粋）

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