関西人「ともこ姉さんをバカにするな!」 『M-1』審査員・海原ともこへの賛否が分かれるワケ
12月22日に放送され、令和ロマンの史上初の2連覇という大きな盛り上がりを見せた『M-1グランプリ2024』(テレビ朝日系)。審査員の大幅刷新も大きな注目を集めていました。 【画像】関西では絶大な人気と知名度を誇る「海原 やすよともこ」 その中で唯一の女性審査員である「海原 やすよともこ」(以下、やすとも)の海原ともこさんに対して関西人とそれ以外の人々における評価の差が話題となっています。
「後の人のことは考えてない」トップパッターに97点
漫才コンクールとして最も大きな注目度がある『M-1グランプリ』。今年もX(旧Twitter)ではM-1関連のさまざまなトレンドワードがタイムラインを賑わせており、中でも議論を呼んでいたのが、昨年に引き続き審査員を務めた海原ともこさんです。 今年の審査では、他の審査員と比べて高めの点数だったともこさん。特に多くの審査員が後のコンビを考慮してトップバッターには点数を低めにしがちなところ、ともこさんは1番目の出番となった令和ロマンに「後の人のことは考えてない。1回1回なんで」というコメントとともに97点といきなり高く採点。 その後も2組目のヤーレンズに対しては「もっとしょうもないのが見たかった」と口ごもりながら伝えたり、純粋に面白いと思ったコンビに忖度なく高得点をつけたり、「漫才の作りはよくわからないけどめっちゃ面白かった」とコメントしたり、独特の感性で審査をしていました。 他の審査員が専門的な視点やネタや技術の分析をしていたが故に、ともこさんの視聴者目線の採点が目立っていた印象でした。 この採点やコメントについて、Xからは「こんなざっくりとした審査するなら審査員に向いてない」、「海原ともこって人、採点が適当」、「そもそもこの人誰なの」といった批判が多く投稿されていました。 関西では絶大な人気と知名度を誇っていますが、それ以外の地域では、ともこさん自体をよく知らない人も多い現状が浮き彫りになりました。
「ともこ姉さんをバカにする奴は許さない」関西人の怒り
こうしたともこさんへの批判ポストに対して、関西在住者や出身者を中心に擁護の声も殺到する事態に。 「ともこ姉さんをバカにする奴は許さない。やすともは関西若手芸人の母親のような存在」、「姉妹で話しているだけで超絶面白い漫才になる天才だから構成がわからなくていい」といった意見であふれていました。 実際に姉のともこさんと妹のやすよさんで結成された「海原 やすよともこ」は、関西では知らない人がいないほどの知名度と実力を誇る姉妹コンビ。 2人は昭和に活躍した女性の漫才コンビ「海原お浜・小浜」の小浜を祖母に持ち、「海原かける・めぐる」のかける(1977年に解散し引退)を父に持つという漫才サラブレッド姉妹です(ちなみに相方の「めぐる」は池乃めだかさん)。 30年以上前から数々の漫才コンクールで受賞してきた実力派で、2020年からは大阪の漫才劇場「なんばグランド花月」で大トリと取る新看板に中川家とともに就任しています。 やすともは漫才の実力だけでなく、関西方面を中心に多数のレギュラー番組も持ち、親しみやすさと人望の厚さから視聴者からも多数の芸人からも慕われている存在。 特に芸人と一緒に関西地方のショッピングモールで買い物をするロケ番組「やすとものどこいこ!?」(テレビ大阪)では、若手芸人の悩みを聞くなどやすともの人望を厚さが垣間見えるだけでなく、番組内でやすともの2人が紹介した商品が飛ぶように売れるなどその影響力は絶大であることも有名です。 このようにやすともは関西で圧倒的な知名度と実力を誇るだけに、Xで散見されたともこさんへの批判に多くの関西人が怒りをあらわにしたのも当然のことかもしれません。