韓国主要ゲーム各社、北米・欧州市場をターゲット…相次いで新作発売
【07月10日 KOREA WAVE】韓国のNEXON(ネクソン)やNetmarble(ネットマーブル)、KRAFTON(クラフトン)など主要ゲーム会社が、「確率型アイテム」に依存していたBM(課金構造)から抜け出し、グローバル市場で競争するために最大市場である北米・欧州市場を狙ったゲーム新作を相次いで開発・発売している。雰囲気は悪くないが、収益性の確保がカギだ。購読型BMでグローバル興行に成功しても「確率アイテムBM」に比べて収益性が落ちる可能性があるという観測も出ている。 ネクソン子会社ネクソンゲームズが開発し、グローバル市場に同時発売したシューティングゲーム「The First Descendant(ファーストディセンダント)」が発売翌日(4日)、PCゲームプラットフォームSTEAMでグローバル売り上げ最上位圏(1位~4位)を維持し、興行を続けた。 ファーストディセンダントは「Unreal Engine 5(アンリアルエンジン5)」で実現した「ルートシューター」ゲームで、アクション協同シューティングと持続性の高い役割遂行ゲーム(RPG)要素を結合して注目されている。発売初日にはゲーム最大市場の北米をはじめ▽日本▽フランス▽ドイツ▽イタリア▽台湾――など主要国・地域の売り上げ1位を占め、グローバル売り上げ順位も1位となった。 ネクソンは、飾りアイテムやプレイ補助アイテムなどが得られる「シーズン別バトルパス」システムを約3カ月単位で運営する。 ネットマーブルの「俺だけレベルアップな件:ARISE」は今年5月のグローバル発売以来、約1カ月で約7000万ドルの累積売り上げを出した。「俺だけレベルアップな件:ARISE」はグローバル累積照会数143億ビューを記録したウェブトゥーンのIP(知的財産権)を活用したアクションゲームだ。発売直後、141カ国でアプリマーケットダウンロード1位を記録した。21カ国の売り上げ1位、105カ国の売り上げ10位圏内に入り、興行に成功した。 ネットマーブルは下半期に「七つの大罪」をグローバル発売(中国・ベトナムなど一部国家を除く)する。ネットマーブルの関係者は「課金要素に敏感なグローバル利用者を考慮し、BMを最適化している」と述べた。 クラフトンは「ダークアンドダーカーモバイル(Dark and Darker Mobile)」を年内に世界市場に発売するため、来月、グローバル(日本や米国など)大規模テストを実施する。 パールアビス(Pearl Abyss)はオープンワールド・アクションアドベンチャーゲーム「紅の砂漠」を次期作として準備している。 ネクソン、クラフトン、パールアビスの3社はグローバル利用者に新作を知らせるためにドイツで開かれる世界最大ゲームイベント「ゲームスコム」に参加する。発売前にゲームの興行可能性を診断し、海外ファンの期待感を高めるという戦略だ。 (c)KOREA WAVE/AFPBB News
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