「土産品が少ない」と言われた東村で新スイーツ 特産パイン×クリームチーズ「ヤンバルフュージョン」 沖縄
東村の魅力発信に取り組む「東村ふるさと振興株式会社」がこのほど、東村産のパインと、クリームチーズを掛け合わせたスイーツ「ヤンバルフュージョン」を発売した。「お土産が少ない」と言われる同村で、特産のパインを旬の時期に関係なく楽しんでもらおうと開発された商品。村役場や商工会、農家、村出身のグラフィックデザイナーらが試行錯誤してきた。11月から村道の駅サンライズひがしなど、観光施設で試験販売が始まっている。 【写真】パインマン1号ら「闇バイト」に応募してしまい…熱演で訴える
商品開発を担当したのは村役場企画観光課地域プロデューサーの髙橋明子さん。東村出身グラフィックデザイナーの邊土名えりなさんも関わり、パインをモチーフとしたロゴマーク作りから取り組んだ。昨年夏にパインをブランド化する目的で、カットパインのパックにロゴマークを張り付けるところからスタートした。 今年に入りパインが収穫できるようになると、規格外のパインや、村内の缶詰工場で廃棄されるシロップ漬けのパインを活用する目的で「冷凍ゴールドバレル」と冷凍「スライスパイン」の販売も開始した。 新商品の「ヤンバルフュージョン」は10月に那覇市で開催された沖縄の産業まつりの「商工会特産品フェアありんくりん市」で初めて販売し、準備した100個は売り切れたという。 デザイナーとして関わった邊土名さんは、髙橋さんの思いを形にしようとパッケージや、新商品を解説した「ストーリーブック」も制作した。邊土名さんは「商品開発って大変なんだと分かった。形になった時は感動した」と商品化された喜びを語った。地元のデザイナーとして一緒に新しい挑戦ができたことに感謝した。
「ヤンバルフュージョン」の商品名は「融合」と「新しい風」をイメージして名付けられている。髙橋さんは「今後は東村産の別の食材を使ったヤンバルフュージョンや、パインのおいしさが100%伝わるシャーベットも販売していきたい。この商品をきっかけに東村のパインを知ってもらえたら」と笑顔で話した。 (山本真知子通信員)
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