【速報】2025年新型テネレ700は初のビッグチェンジ、デザインを一新し、電スロ&新サスでオフロードの走りを磨いた!
フロントのイニシャル調整が可能に、リヤは全面リファイン
専用の鋼管ダブルクレードルフレームは従来型を継承するが、ハードなオフ走行の耐久性を向上させるため、サイレンサーブラケットに補強を追加。またユーザーからの要望を受け、サイドスタンドスイッチを再設計した。 さらにサスを刷新。従来型では非装備だったフロントフォークのイニシャル調整機能を新たに搭載した。リヤはセッティングとリンク機構を変更。ラリーマシンの技術を還元したプログレッシブリンケージは従来型と同じ 200mmのホイールトラベルを維持しながら、サスストロークが増加した。 また、リヤは元々フルアジャスタブルだったが、リザーバータンク付きに変更。イニシャルアジャスターも別体式となり、より操作しやすくなっている。 なお、ブレーキは従来と同じく前後ブレンボを継続採用する。 車重は従来から3kg増の208kgにアップ。最低地上高240mmやホイールベース1595mmなどのディメンションは変わらない。
メーターは6.3インチに拡大、ナビも表示できる
テネレ700の特徴だったラリーマシン風の縦長5インチカラーTFTメーターは、6.3インチに拡大。新たにアプリを通じてターンバイターンナビなど多数の機能が利用可能になった。現行の国内仕様はスマホ接続機能がないが、欧州仕様では搭載済みだった。 「Explorer」と「Street」、2パターンのデザインテーマを設定できるのは従来どおり。メーター右横のUSB-C充電ソケットも継続採用される。
日本仕様の価格や登場時期は?
国内のテネレ700はSTD仕様のみだが、欧州では計5種類ものバリエーションを設定している。その一つである「テネレ700ラリー」も新型にアップデートされた。 往年のワークスラリーマシンをモチーフにした専用カラーや大型のスキッドプレートを採用した仕様で、新型STDと同様の変更を実施。さらにアップタイプのFフェンダーやトラベル量をアップした前後サスを採用し、最低地上高もSTDの240mmから255mmに増加している。 また、軽量なチタンフットレストや専用シートを採用。メーターには専用テーマも表示可能だ。 車体色は従来の白×赤ストロボに対し、1980年代のダカール優勝マシン=XT600テネレをインスパイアしたソリッドブルーの車体色とスピードブロックのグラフィックを採用した。 ――新型テネレ700欧州仕様の登場時期や価格は未発表。日本導入に関しても11月4日時点でアナウンスされていない。テネレ700ラリーは、2023年にアクセサリー装着車として国内販売されたが、現在は導入なし。これらの動向を含め、今後の続報を待ちたい。
Ténéré700(2025 欧州仕様)主要諸元
・全長×全幅×全高:未発表 ・ホイールベース:1595mm ・シート高:875mm ・車重:208kg ・エンジン:水冷4ストローク並列2気筒DOHC4バルブ 688cc ・最高出力:73.4PS/9000rpm ・最大トルク:6.9kg-m/6500rpm ・燃料タンク容量:16L ・変速機:6段リターン ・ブレーキ:F=Wディスク、R=ディスク ・タイヤ:F=90/90-21(チューブタイプ) / R=150/70R18(チューブタイプ)
沼尾宏明