【有馬記念】阪神・岡田オーナー付顧問“ラスト采配”そら「フレッシュな3歳馬で勝負よ」
「有馬記念・G1」(22日、中山) あの“岡田節”が帰ってきた-。阪神の前監督で現オーナー付顧問の岡田彰布氏(67)が、大本命馬・ドウデュースが出走取消となった今年の有馬記念を斬った。本命は③アーバンシック、対抗①ダノンデサイルなど6頭をチョイス。「フレッシュな3歳馬で勝負よ」と“最後の采配”に自信をみせた。 今年も豪華メンバーがそろった有馬記念…と思いきや、何とファン投票1位の大本命候補②ドウデュースが、まさかの出走取消。これを伝え聞いた“令和の名将”は、まず主戦・武豊騎手の不運を嘆いた。 「そら武(豊)はかわいそうやな。去年は自分のケガで天皇賞・秋やJCに乗れんかったし…最後の最後でまた、なぁ」 昨年末、有馬記念で劇的Vを果たした武豊と本紙の正月企画で対談、復活劇の裏側を直接聞いていただけに、唐突に祭典から姿を消すことになってしまった騎手の無念さを思いやった。ただ、馬券の推理となると話は別で「出てても本命やなかったけどな」とニヤリ。出走していれば圧倒的1番人気だったであろう馬を本命にしない理由は-、こうだ。 「天皇賞・秋はともかく、次のJCは勝ったけどギリギリやったやろ。実はあれが目いっぱいやったん違うか。それならフレッシュな3歳馬やな、と思ったわけよ」 過去、幾多の有馬記念を的中させてきた勝負師が導き出した結論。本命は「ルメールが自信満々や」という菊花賞馬のアーバンシック。対抗がダービー馬のダノンデサイルで、3番手は⑧レガレイラと、3歳馬3頭をチョイス。以下、⑤ベラジオオペラ、⑬スタニングローズと続き、最後の1頭に選んだのは⑪ジャスティンパレス。 「絶対的な馬がおらんとなれば、中山は内(枠)で勝負せんと」。予想の基本は、③から①を本線にしてヒモへの流しになるが、必勝馬券は6頭の馬単&3連単ボックスになる。逃げ宣言?の⑯シャフリヤールに関しては「いいスタートを切れればええけど、大外から脚を使ってしまうと最後は息切れするやろ」と推理し、切り捨てた。 昨年の有馬は、自身の現役時代にまつわる馬番の3頭(⑤→⑯→④)で決着。「打順、背番号、守備位置で決まったからな。3連複なら1点で良かったし、3連単もボックスで簡単に取れとった」と苦笑い。「今年はDeNAよ。リーグ3位から日本一やからな。③から①や。三浦(監督)の背番号は81やから⑧もな」。チョイスした6頭にはこんなワケもある。 シーズン終了時は体調不良から入院生活を強いられたが、約2カ月半で見事に回復した。聞き慣れたあの“岡田節”で放った年末の一手。乗るか否かはアナタ次第。そらそうよ-。