「立ちんぼが座っているだけ」コロナ禍を経て変貌したという「出会いカフェ」の〝現在地〟
「元祖出会い喫茶」の店長が逮捕 9月28日までに大阪・梅田の「出会い喫茶の元祖」として知られる『Tu-Ba梅田店』の店長ら2名が売春防止法違反の容疑で大阪府警に逮捕された。同店では男性会員に個別に女性会員を店外で紹介。引き合わされた2人は条件の確認をした後、ホテルへ直行していたという。 【〝金魚鉢〟みたい】すごい…女性たちが並ぶ「出会いカフェ」店内の光景 出会い喫茶・出会いカフェは料金を払って入店すると、マジックミラー越しに女性が待機しており、その中から気に入った女性を選ぶシステムだ。女性を指名すると「トークルーム」という小部屋で2人きりで10分ほど会話することができる。そこでお互いが気に入ればお店に退店料を払って2人で外出、あとはご自由にというシステムが主流だ。 女性も別にお店に雇われているわけではないので、マッチングアプリと同じ〝出会いの場〟ではある。だが、出会いカフェが増え始めた’00年代中頃から〝プロ〟の存在や〝援助交際〟の温床であることなどが指摘されており、とくに未成年者を出入りさせている店があったことが問題になった。’11年には店舗型性風俗営業の届け出が必要な風俗店となっている。そんな出会いカフェだが、近年、とくにコロナ禍を経てかなり様相が変わってきていると、利用歴10年の40代男性は語る。 「風俗嬢などのプロが圧倒的に増えた印象です。コロナで風俗店が営業できなくなった時期にも出会いカフェは営業していたので、行き場のない風俗嬢が流れていました。その中には『お店と違って出勤時間が自由だし、嫌な客は断れる』と、コロナ終息後もそのまま居ついてしまった女性も多いようです。また〝交縁女子〟が公園と掛け持ちしている例などもあり『立っているか座っているかだけの違いだ』と言うお客もいます。ネカフェに寝泊まりしている女性が〝居場所〟として入り浸っている場合もあります。 出会いカフェの女性は〝割り切り〟ではないお茶や食事だけのデートも含めてほぼ100%金銭目的です。それでも以前は不倫相手探しの人妻や、小遣い稼ぎの昼職女性など、〝プロ〟ではない女性もけっこういたんですけど……」 冒頭の事件で逮捕された店長も「本来の出会い系の営業だけでは売り上げが上がらず、金を稼ぐためだった。バレるとは思わなかった」と供述していた。従来の営業スタイルではなかなか厳しかったようだ。 出会いカフェには「逆ナン」というスタイルもある。かつては通常の出会いカフェがイベントとして「逆ナンデー」をもうけることもあったが、現在では逆ナン専門店も増えているようだ。その中には従来の出会いカフェとはかなり違ったタイプの店もあると、前出の男性は語る。 「今や『逆ナン』のお店も珍しくはなくなりましたが、『熟女専門』をうたっている店が都内に2~3軒あって、そこが面白いと聞きました。どうやらお酒が飲めたり、その場で過激なことができるそうで、通常の出会いカフェとはシステムがかなり違うらしいのです。女性も必ずしも金銭目的の人ばかりではないと聞いています」 変わっていく時代の流れの中で出会いカフェにもいろいろな形態が現れているようだ。 有料版『FRIDAY GOLD』ではYouTuberのパパ活あるある情報局長氏が「逆ナン熟女カフェ」に潜入取材しているほか、店舗情報も掲載している。
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