40代の働く女性が生み出すバリ発刺繍ブランドの背景に潜む「世界中が頭を抱える問題」とは?
オトナサローネ読者の皆様こんにちは! 現在「子宮頸がん日記」の連載と、「英語クイズ」を担当しているTomomiです。 執筆にいそしむ傍ら、インドネシアバリ島の伝統的な刺繍を用いたウェアブランド「IVY」の展開を始めました! 【画像6点】職人の手仕事が光る刺繍は存在感たっぷり
バリ発の刺繍ウェア「IVY」とは?
IVYはバリ人女性のDianと日本人のTomomiでタッグを組んで進めているバリ島発のアパレルブランド。40代の女性が街で着こなす「シティリゾート」をテーマにしていて、最大の特徴は、専用のミシンを使って手作業で一つ一つ施される、バリの伝統的な刺繍を用いていることです。 人口が増え続けているインドネシアですが、ライフスタイルの変化により、伝統品を作る職人さんは減少しています。 今回、IVYの商品を手掛けるバリの職人さんは現在50~60歳。そのため、約20年後のバリではこの刺繍の担い手がいなくなると言われています。 この美しい刺繍は、バリの伝統的なクバヤという正装に用いられるもので、デザインによっては完成までに3日以上かかるものもあります。 その芸術品ともいえる刺繍を、「IVY」では日常的に着て頂けるようなデザインに落とし込み、手に取りやすい価格に設定しました。 まずは、たくさんの方にバリ刺繍を知ってもらい、バリの職人達の仕事を増やすことでバリに還元し、更には次世代の職人に繋げていければいいなと思っています。
バリへの恩返しに私ができること
ちなみに、パートナーのDianには2人の子どもがいますが、刺繍職人にならないのか聞いたところ、「スマホで何かする仕事」につきたいのだとか・・。 どこの国でも時代の流れではありますが、良き伝統が失われているいくのは悲しい限り......泣 私もこのバリ刺繍の製法を学び、いずれは仕事を探している次世代のバリ人への雇用機会を多く生み出せればいいなと考えています。 (洋服だけではなくベッドリネンなどのファブリック類も進めていきたいと妄想中!) 次世代への雇用を生み出すことはバリへの恩返しにもなりますし、ただ単に、この美しい刺繍がなくなってほしくないという私のわがままでもあります。 こんな熱い想いが詰まったバリ刺繍の「IVY」を、ぜひ手に取ってみませんか? 洗練されたデザインの刺繍ウェアは、既製品にはない手仕事ならではの温かさとバリの香りを感じさせてくれます。
オトナサローネ編集部 露木