「あと半年遅ければ」休井美郷 がん一歩手前で「いつかは結婚したい」どころじゃなくなり
術後の経過も良好で、手術後の検査では上皮内がんはキレイに消えていました。今でも3か月に一度は検査のために、通院しています。 ── 治療までの間で、一番不安だったことはなんでしたか? 休井さん:手術をするまでの間は、それまでに進行してしまってなにかあったらどうしようという気持ちが常にあり、つらかったです。 あとは母親のこと。なるべく心配かけないように連絡をしたつもりだったのですが、私よりも気持ちが滅入ってしまったようで。そのせいで自分がしっかりしなきゃと思えた部分はありました。なかなか実家に帰れないので、今でもとても心配しているようなのですが、毎日LINEなどで連絡して安心してもらえるように心がけています。
── 支えになったことは? 休井さん:20歳からの親友が、実は21歳のときに同じ病気を経験していたことを知りました。当時の私は全然気づいていなくて…私が今回相談したときに告白されて、すごく驚きました。 その友人が「大丈夫、絶対治るよ」と励ましてくれたのが、とにかく心強かったですね。「検査の前日は憂うつになるよね」などの不安を言い合える人ができたと、彼女も言ってくれました。 ── 病気を経験して価値観も変わりましたか?
休井さん:昔から「いつかは結婚したいな」と思っていましたが、何歳までになど具体的なことは考えていませんでした。でも今回のことがあり、この先どうしたいのか、子どもは欲しいのかなどのライフプランを、しっかり考えるようになりましたね。 あとは保険の見直し。私は自分の入っている保険では、手術代のすべてをまかなえませんでした。同年代の人は特に私と同じようにどのような保険に入っているかわからない人も多いと思うので、ぜひ今入っている保険で大丈夫か見直しすることをおすすめしたいです。
PROFILE 休井美郷さん 1991年生まれ、大阪府出身。タレント。Prime Video『バチェラー・ジャパン』シーズン4に参加し話題になり、女性誌やバラエティなどで活躍。かわいいがつまった写真集『Qun』も発売。 取材・文/酒井明子 画像提供/休井美郷
酒井明子