「あと半年遅ければ」休井美郷 がん一歩手前で「いつかは結婚したい」どころじゃなくなり
■将来の出産のことを考えてレーザー手術を決断 ── 病院に行ってからのことを教えてください。
休井さん:最初の検査で病院に行くと、目視でがんだとわかるような状態ではないと言われました。検査結果がわかるのは、連休を挟むため2~3週間後。かなり先だなと思いましたが痛みなどもないので、まだどこかで大丈夫かもしれないと信じている部分もありました。医師からもその間はとにかくたくさん笑って、よく寝ること!と。 ── 2~3週間後の検査結果で高度異形成の上皮内がんとわかったのですね。 休井さん:そうですね。子宮頸がんの一歩手前の高度異形成の上皮内がんでした。上皮内がんは異常細胞が上皮内に留まっている状態なので、手術で取り除けば完治も見こめます。医師からはあと半年遅かったら子宮頸がんになっていたかもしれないと言われ、驚きました。
そこからはさらに型などを調べる検査を受け、切るかレーザーで処理するかなど治療方法を決めていくことになりました。 ── どのような手術を行なったのでしょうか? 休井さん:最初は子宮を一部、摘出する方向で考えていました。ただ、将来的には子どもが欲しいと考えているなら、一部を摘出すると流産の可能性が高くなると説明されて。そのとき私は32歳で、結婚の予定があったわけではないのですが、年齢的に出産はそこまで遠い未来のことではないという話になりました。それならばレーザーで焼いて様子を見てもいいのではないかと先生から提案され、そうすることにしたんです。
手術までは1か月あったので、それまでに進行してしまったらどうしようと不安になることもありました。なので、手術前日はやっと受けられるといううれしい気持ちになりましたね。
■「同じ病気の友人からの言葉」がずっと支えに ── 手術当日はどうでしたか? 休井さん:あっという間に麻酔で寝てしまい記憶はないですが、麻酔が切れて痛くて目が覚めました。麻酔が抜けて少し痛みが引いたら、その日のうちに退院して夕方には帰宅。2日後にはもうふつうに働いていましたね。1週間くらいは生理痛のような痛みがありましたが、それも徐々になくなりました。