【動画で見る】これがホンダミュージックだ! F1マシンとGPマシンのエンジンサウンドを聴く!! ホンダコレクションホール収蔵のRA272とRC166
ホンダコレクションホールの中には引き出されたマシンは、1台はバイク「RC166」。二輪の世界選手権を席巻したGPマシン。もう1台はフォーミュラカー「RA272」。ホンダにF1初勝利をもたらしたマシン。いずれもホンダとそのレーシングヒストリーに大きく刻み込まれるレジェンドだ。 【画像】宮城光氏の司会進行でエンジンを始動するRS272とRC166。 セレモニーでは、元ホンダのワークスライダーであり、四輪ではスーパー耐久シリーズST-4クラスでチャンピオンを獲得した宮城光氏がマイクを握り、2台のマシンの来歴や戦績を解説した。 同氏は現役時代はホンダ一筋で、現役引退後もホンダとの関係は継続しており、動態保存されるホンダコレクションホールの収蔵車の動態確認を担当している。 この日もスタッフとともにエンジン始動に立ち会うと共に、始動後のレーシングやエンジン停止は同氏が行っていた。
1966年・1967年の世界タイトルを獲得したRC166
最初にエンジンを始動したのはGPマシン・RC166。 同車は1966年に、当時の二輪世界選手権において全クラス(500cc、350cc、250cc、125cc、50ccの5クラス)制覇を目指すホンダが250ccに投入したマシン。1960年にそれまでの125ccに続きRC161で250ccに挑戦を開始したホンダは、1961年から1963年までチャンピオンシップ三連覇(1961年-1962年:RC162/1963年:RC164)を果たした。 しかし、1964年と1965年はヤマハのフィル・リード選手に2年連続で惜敗。1966年に捲土重来を期して投入されたのが空冷直列6気筒DOHC4バルブエンジンを搭載したRC166だった。 4ストロークエンジンで挑むホンダは、多気筒による超高回転化でライバルの2ストロークエンジン勢に対抗。常用回転数1万4000回転以上、最高回転数1万8000回転という脅威的エンジンなのだ。 残念ながら500ccクラスはMVアグスタのジャコモ・アゴスチーニ選手にタイトルを阻まれ全クラス制覇こそ果たせなかったものの、250cc以下の4クラスでチャンピオンを獲得。その筆頭となったのがRC166とマイク・ヘイルウッド選手だった。 1967年もRC166は引き続き使用され、マイク・ヘイルウッド選手により世界選手権連覇を達成した。 エンジン始動デモンストレーションを行ったRC166は、上の写真と同じゼッケン7。マイク・ヘイルウッド選手のマシンに他ならない。その伝説級のエンジン音を聞いてほしい。 https://youtu.be/-we2yKC6YoU RC166 エンジン:空冷4サイクル並列6気筒DOHC4バルブ 排気量:249.42cc 最高出力:60PS以上/18000rpm 最高速度:240km/h以上 車両重量:112kg トランスミッション:7速