旧ビッグモーターの修復歴不当表示 消費者庁が景品表示法違反で措置命令
旧ビッグモーターが修理歴がある中古車を「修理歴なし」と表示していたとして、消費者庁は24日、旧ビッグモータ―の中古車販売事業を引き継いだWECARS(ウィーカーズ、田中慎二郎社長、東京都千代田区)に対し、景品表示法違反(優良誤認)に当たるとして措置命令を出し、再発防止を求めた。 消費者庁の発表では、旧ビッグモーターは2022年9月から23年11月にかけて、自社サイトや中古車情報サイトで修理歴がある30台を「修理歴なし」とし、あたかも車体の骨格に損傷が発生したことがない車であるように表示していた。少なくともそのうち4台は消費者に販売されたという。 旧ビッグモーターは自動車保険金の不正請求問題が表面化し、23年7月25日に創業社長が会見して謝罪、辞任した。この会見後も、今回の30台のうち3台は不当な表示が続いていた。 ウィーカーズは「再発防止に全力で取り組む」との田中社長名のコメントを発表した。同社は「査定の誤りやダブルチェック態勢ができていなかったことが原因で、意図的ではなかったという認識だ」としている。