トンネル内で衝突し、大破した乗用車とトラック＝１２日午後、鳥取市用瀬町川中、鳥取自動車道用瀬第１トンネル（鳥取県警提供）

　１２日午前１１時２０分ごろ、鳥取市用瀬町川中の鳥取道用瀬第１トンネルで、乗用車と大型トラック、トラックの計３台が絡む事故があり、成人男女５人が病院に搬送され、このうち乗用車の男女２人と、トラックの男性の死亡が確認された。 　亡くなったのは乗用車を運転していた岡山県美咲町、団体職員の男性（６５）と助手席の妻（６６）、トラックを運転していた兵庫県西宮市生瀬東町、アルバイトの男性（７６）。 　鳥取県警高速隊によると、鳥取方面に向かっていた団体職員の男性の乗用車が、前を走っていた大型トラックに追突。はずみで対向車線にはみ出し、岡山方面に向かっていたトラックと正面衝突したという。 　大型トラックを運転していた鳥取県琴浦町の会社員男性（２６）が胸に軽いけがをし、トラックの助手席に乗っていた神戸市内のアルバイトの女性（６０）が大腿（だいたい）骨を折る重傷を負ったが、命に別条はない。 　現場はトンネル南側出入り口付近の片側１車線の見通しの良い直線。ワイヤロープ式防護柵は張られておらず、簡易ポールで区切られている区間だった。

　事故の影響で用瀬インターチェンジ（ＩＣ）－智頭ＩＣ間の上下線が通行止めとなり、約５時間後に解除された。