なんだかんだで凄いやつPINGの“純正シャフト” 中古買うならシャフトも選べ
「TOUR」はハードヒッター向けの純正シャフト。G400、G410、G425までは「TOUR 173」と言う表記で、60g台の「65」、70g台の「75」が用意されていた。G425だけは50g台の「55」が存在した。G430では「PING TOUR2.0 CHROME」が登場。基本的に手元のしなり感があり先端剛性が高いシャフトだ。低スピン弾道が打ちやすいだろう。 「PING TOUR2.0 BLACK」はハードヒッター限定と言える手元調子モデル。しかし40g台の軽量モデルもあり、最新のG430には30g台まで用意されている。
FW&UTも純正が高評価
ドライバーだけでなくフェアウェイウッドやユーティリティの標準シャフトも魅力だ。フェアウェイウッドのシャフトは基本的にはドライバーと同じ。ドライバーから短くなるにつれてシャフト重量を少しずつ重くすることがクラブセッティングの肝だが、ピンでは純正シャフトでそれが容易にできる。 ユーティリティも同様で最新のG430ハイブリッドにはカーボン3種類、スチールは6種類から選べる。G410ハイブリッドは12種類の純正シャフトがラインアップされていた。アイアンに80g台の純正カーボンシャフトが用意されていることも特筆すべきこと。加えて、純正シャフトの性格が変わらないので、最近の4世代のシリーズなら番手ごとに組み合わせても違和感がないというメリットもある。
これだけ標準シャフトが多く用意されているからこそ、中古ショップでのチョイスには細心の注意を払いたい。とくにフェアウェイウッドやユーティリティは重量や硬さなどスペックをしっかり確認しよう。ウエートフローを重視して、例えばユーティリティの3番は85gのカーボンで、5番をスチールにするといった手はアリだ。その逆は避けて欲しい。 昨今のモデルはドライバー、フェアウェイウッド、ユーティリティは可変スリーブ装着モデルなので、中古でスリーブ付のシャフトを利用するのも手だ。神経質になりすぎるのも良くないが、セットの流れで1本だけ違和感を覚えた場合はシャフトを疑ってみよう。(文・田島基晴)