新幹線グリーン車「お年寄り座らせて」ツイートめぐり激論/JR有楽町駅前火災の影響で大混雑
1月3日にJR有楽町駅前火災の影響で大混雑した東海道新幹線の車内で、立っているお年寄りを空いているグリーン車に座らせるべきだと乗客の女性がツイートしたところ、批判が殺到して“炎上”する騒ぎとなった。女性を擁護する意見も相次ぎ、鉄道会社や乗客が非常時にどう対応すべきかをめぐって議論になっている。 発端は当日グリーン車に乗っていたという女性のツイート。「ちょいと新幹線の車掌さんよ!大幅に遅れて運行している中、席がたくさん空いているのにグリーン車の切符がないとグリーン車に乗れないなんて全っっっ然やさしくなーい。立ってる子連れやお年寄りよりがいるからお願いお願いって言ってもダメだった」などと書き込んだ。 これに対して批判が殺到。「どうしても座りたい人はグリーン席でもなんでも新幹線内で車掌に差額払って座れば良いのでは」「他駅からグリーン乗る人に立てっていうんですか?」「車掌自らルールを破るわけにはいかない」といった比較的冷静な声だけでなく、ツイートした女性を口汚くののしる発言が飛び交った。 一方で女性に共感する声や、批判に対する批判も相次いだ。イギリス在住の情報通信コンサルタント、谷本真由美さんは「本当は鉄道会社が率先してやるべきだったと思う。病人やケガ人がでる可能性があるからその防止になる」。ジャーナリストの佐々木俊尚さんは、「ルールや法律に過度に頼るのではなく、その場その場のコミュニケーションによる臨機応変でいいじゃんと思うんだけどな」などとツイートした。 プロブロガーのイケダハヤトさんは、「お金を払えば価値が提供される」という期待の大小は人によって差があることを指摘。自分は「グリーン車のチケットを買ったとしても、何か非常事態が起きたら、その対価は得られずに終わることは『ごく普通にありえる』と想定しています」とブログに書いた。 このほか、そもそもなぜこの程度のツイートで炎上するのか理解できないという声も多い。 ちなみに、元のツイートをした女性はグリーン車に乗っていたが、立っているおばあさんに席を譲ってから車掌に相談したという。対応した車掌は優しかったそうだ。 この件についてのツイートは、ヤフーのリアルタイム検索「グリーン車 お年寄り」などで見ることができる。