「最高のピッチングやった」来日初完封目前で降板の巨人・助っ人左腕を村田真一氏が絶賛
◆日本生命セ・パ交流戦 日本ハム0―2巨人(15日・エスコンフィールド) グリフィンは去年のいい時に完全に戻った。いや、それ以上。最高のピッチングやったね。 MAX150キロ。真っすぐの球威が戻り、右打者の内角へ、きれいなクロスの球が投げられていた。そして何より良かったのは制球。内でも外でもスライダーでカウントを稼げて、ストライク先行ができていた。5回まで打者17人に、初球ストライクが9人。ファウルも含めると11人もあった。「どんどんストライクを取っていく」と言っていたようやけど、有言実行。うまく調整できたんやね。 8回で交代だと思っていたけど、9回も続投。それだけベンチも安心して見ていられたということ。残念ながら完投、完封はならなかったものの、9回2死まで3ボールになったのは、6回と9回の万波だけ。無四球で9奪三振。被安打5で三塁を踏ませない完璧な投球よ。打者を見ながら、球種もコースも、いいところをチョイスした岸田のリードもお見事やった。 戸郷、山崎伊、菅野と右投手が先発の中心を担うチームやから、グリフィンが加わると大きい。リーグ戦再開後も最後まで、この日のような内容でローテーションを守り切ってほしいね。(スポーツ報知評論家・村田 真一)
報知新聞社