「ママは約束守ってくれないんだ」元テレ東・福田典子 2歳の子育てに「ママ、イヤつ!」と泣き出されて
── ママの発想力も鍛えられますね。頭と心を柔らかくしておかなければ(笑)。 福田さん:子どもにとって、嫌なこと、めんどうくさいことを、いかに楽しい作業に変換できるかを考えながら過ごすという、今までとまったく違う脳みその使い方をしているので、毎日脳トレ状態です(笑)。 もともと私は、こだわりが強いところがあって、柔軟性に欠けると夫にも指摘されていました。アナウンサーという職業柄かもしれませんが、育児のやり方ひとつにしても、専門家の意見だけでなく、反対意見なども調べ、いろんな角度から徹底的にリサーチしたうえで、納得のいく選択をしているつもりです。「それって違うんじゃない?」と言われても、「いや、あれだけ時間をかけて調べたのだから、正しいに違いない」と、頑なになってしまうところがありました。
でも、育児はそれでは立ち行かないことの連続です。状況に応じて柔軟にやり方を変えていかなくてはいけません。「YouTubeを見せないのではなく、見せ方を考えてはどう?」と夫から言われ、たしかにそうだなと。夕食を食べたら、お風呂に入り、早めにベッドに入って、絵本を読み聞かせながら寝かせたい。だから、お風呂の前後にYouTubeを見せてダラダラさせたくないし、おもちゃも寝室に入れたくない。そんな自分の理想のルーティンにこだわりすぎていたんですね。
■こちらも「イヤイヤ」してみると ── 試行錯誤しながら、育児の壁をポジティブに乗り越えていこうと工夫されているのが伝わります。 福田さん : イヤイヤ期の子どもとずっと接していると、どうしてもストレスがたまってしまうので、あまり真正面から受けとめず、できるだけ気楽にポジティブ変換するように意識しています。「イヤ~っ!」と言われたら、「そっかあ。わかるぅ~、嫌だよねえ」と明るく笑い飛ばして見たり、ずっとイヤイヤが止まらないときは「じゃあ、ママもふてくされちゃおう!」とおどけてみたり。逆に子どもが引くぐらい、こちらも「イヤイヤ」してみると、子どもが恥ずかしいことだと気づいて効果があるという話も聞いたことがあるので、一度、家の中でチャレンジしてみようかな、と考えたり(笑)。日々、模索しています。