ペロトン、マッカーシーCEOの退任を発表-全世界で15%の人員削減
(ブルームバーグ): フィットネス機器を手掛ける米ペロトン・インタラクティブは、バリー・マッカーシー最高経営責任者(CEO)の退任を発表した。大規模な再編を進めている同社はコスト削減を目指し、世界全体で従業員の約15%を削減する。
2日の同社発表によると、取締役会が後任探しを開始する。取締役会長のカレン・ブーン氏と取締役のクリス・ブルッツォ氏が暫定共同CEOに就くという。同日の米株式市場でペロトンの株価は一時18%高。
マッカーシー氏は2022年初頭に共同創業者ジョン・フォーリー氏の後継としてCEOに就任。ペロトンの改革に着手し、人員削減や経営陣の刷新、事業機能のアウトソーシングなどに取り組んできた。同氏はまた、ペロトンを高価なフィットネスバイクやトレッドミル(ランニングマシン)の販売会社のみならず、携帯アプリを事業の中核とするサービス企業にしようと努めてきた。
さらに、販売押し上げに向け、ホテルチェーンにペロトンのバイクを設置する新たなパートナーシップも結び、今週にはハイアット・ホテルズとの提携を発表していた。
しかしマッカーシー氏は過去数カ月に、同社が事業拡大に引き続き苦慮していると認め、2月には第4四半期まで売上高が再び増加し始めることはないかもしれないと警告していた。
ペロトンは2日、年間費用を2億ドル(約309億円)余り削減する新たなリストラプログラムも発表。この計画の一環として、小売りショールームの縮小を継続し、約400人を削減する。
原題:Peloton CEO McCarthy Stepping Down; Firm Cutting 15% of Jobs (3)(抜粋)
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Mark Gurman