あなたの知らない札幌《市中央図書館》前編 ネットと書籍の“限界”を補完
2014年に全面リニューアル、階ごとに機能分け
そして2008年にはインターネットによる貸出予約サービスを、2014年には電子書籍の貸出をスタートさせました。 これらのサービスは、せっかくの蔵書をどのように市民の生活で利用してもらうかを考えて出てきたものです。インターネットが普及したことで、何かを調べたいというときに図書館を利用する機会は減っているかもしれません。実際、書籍はその当時の最新の情報がパッケージされていますが、その後は更新されません。逆に、インターネットはあまりに古い情報や詳細な情報はまだ掲載されていません。その両者の限界を補うことが、今の図書館に求められていることだと思います。 これからの図書館には、市民の生活・仕事を良くする源泉の役割も必要だと考えて、2014年に全面リニューアルを行いました。1階は貸出に特化し、2階は調査・相談に特化するという機能分けを行うことで、効率的なサービスを提供する図書館に生まれ変わりました。そして、図書館を「本の森」に見立て書棚・家具を木のぬくもりを感じられるものにしました。 また、図書館に隣接する形でカフェも併設。このカフェが出来たことで、一気に雰囲気も明るくなり、ランチタイムやイベント時などは特に賑わいを見せています。 肝心の蔵書については、先程90万冊ほどと紹介しましたが、実は一般利用者の方が入れるスペースには3分の1しかお見せしていません。(後編へ続く) ※後編は6月9日(木)に掲載します。