男子は四つの年齢で全国ワースト、女子もワースト2位… 青森県内の子ども、高水準の肥満傾向続く
青森県の幼稚園児から高校生(5~17歳)までの肥満傾向が依然として高い水準にあることが27日、県が公表した文部科学省の2023年度の学校保健統計調査の結果で分かった。肥満傾向児の割合は、男女全ての年齢で全国平均を上回り、男子は四つの年齢で全国ワースト、女子は四つの年齢で全国ワースト2位だった。 調査は県内の797幼稚園・小中高校のうち159園・校の健康診断結果を基に集計。標準体重から算出した肥満度が20%以上の子どもを「肥満傾向児」としている。 県内の肥満傾向児の割合は男子の6、9、12、16歳が全国ワースト。女子の6、8、11、15歳が全国ワースト2位だった。全国平均を最も大きく上回ったのは、男子が9歳(20.65%)で8.45ポイント差、女子が11歳(15.12%)で5.42ポイント差だった。全国平均に最も近いのは男子が15歳(13.97%)の1.29ポイント差、女子が16歳(7.13%)の0.11ポイント差。 県教育委員会スポーツ健康課の担当者は、青森県の割合が高い要因について「睡眠不足や運動不足などが考えられるが、特定は難しい」と話した。その上で、前年度に確認された、肥満に関する女子の全国ワーストが無くなるなど、男女ともに前年度より全国順位は改善傾向にあるとし「運動の楽しさを子どもたちに伝えるための研修会の開催など、各種の取り組みで、さらに改善するよう努めたい」と語った。 一方、青森県の子どもの身長は男子が全年齢で、女子は15歳を除く全ての年齢で全国平均を上回った。裸眼視力1.0未満の割合は、小中高校で全国平均より高く、6~12歳の各年齢で全国ワーストだった。虫歯がある子どもの割合(治療済みを含む)は、幼稚園から高校まで全学校区分で全国を上回った。