藤井聡太叡王、タイトル戦連勝は16でストップ 大山康晴十五世名人の17連勝に届かず/将棋
将棋の藤井聡太叡王(21)=8冠=が20日、石川県加賀市で指された第9期叡王戦五番勝負第2局で先手の伊藤匠七段(21)に敗れ、対戦成績は1勝1敗でシリーズはタイに戻った。タイトル戦の連勝記録で1961~62年に17連勝を達成した故大山康晴十五世名人と並ぶ歴代1位タイに王手をかけていたが、昨年9月12日の王座戦五番勝負第2局から歴代単独2位の16連勝でストップした。 公式戦では、伊藤七段戦で初の黒星で11勝1敗1持将棋。伊藤七段にとっては、タイトル戦で3度目の挑戦となった同学年の八冠棋士を相手に、待望の初勝利となった。 藤井叡王は現在、豊島将之九段(33)の挑戦を受ける名人戦も進行中で、中2日の23、24日に千葉県成田市で名人戦七番勝負第2局に臨む。叡王戦の第3局は5月2日に名古屋市で指され、藤井叡王と伊藤七段のどちらが勝ってもタイトル獲得に王手がかかる大一番だ。