団塊ジュニアなら知っておきたい【親の介護にかかるお金】一時費用や月額などの平均データを見る
筆者は「団塊ジュニア」。同級生たちの多くが、親の介護中、もしくは介護予備軍です。 先日も、「実家の母が毎年作ってくれるお雑煮を楽しみにしていたが、料理の段取りがおぼつかない様子に戸惑ってしまった。味も見た目もいつもと違うお雑煮に、明らかな認知面の低下を感じ取った」という友人の帰省エピソードを聞いたばかり。 【グラフなど4枚】平均的な介護費用のデータを分かりやすいグラフで見る(出所:生命保険文化センターなど) この年末年始はふとした親の変化に気づき、「介護」という2文字がちらつき始めた人もいるでしょう。今回は団塊ジュニア世代ならぜひ知っておきたい「介護のお金のこと」について考えていきます。 ※編集部注:外部配信先では図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。
「介護のこと」親が元気なうちに話しておければよいけれど……。
LIFULL seniorが2023年12月23日に公表した調査では、「親の介護の準備」について 家族や親族で話し合っている人の割合は26.6%。 親が元気なうちに、介護について自然に話し合う時間が持てれば理想的ですが、それができる家庭はそんなに多くはないはずです。 とりわけ「介護費用」について具体的なイメージがわいてくるのは、親子ともに程度の年齢になってからというケースが多いかもしれませんね。 今回は一般的な介護費用について、各種調査結果をもとに整理していきます。介護にかかる費用は人それぞれですが、標準的なデータを知っておくことで、いつかくるその時に慌てずに済むかもしれません。
あの「老後の2000万円」には介護費用は含まれていない
かつて「公的年金だけで暮らした場合、老後資金が2000万円不足する」という金融庁のレポートが、数年前に世間の注目を集めました(※2017年家計調査のデータをもとに試算)。まだ記憶に新しいという方もいるでしょう。 ただしこれは、介護が不要で、健康な状態で天寿を全うできたケースの話。実際にはほとんどの人が、何らかの医療や介護を必要としたあと寿命を迎えることになりますね。 介護の自己負担金、介護リフォーム、有料老人ホームの入居費用など、実際に介護にかかる費用は人それぞれ。とはいえ、標準的な相場を知っておくことで、「その時に」備えた心づもりもできてくるでしょう。