加熱不足の鶏肉で食中毒か 「新鮮だから生でも安全」は間違い 神戸市が飲食店に3日間の営業停止を命じる
神戸市は今月10日、市内の飲食店で鶏肉のたたきなど「地鶏焼肉コース」を食べた客3人が腹痛や下痢などの症状を訴え、食中毒菌の「カンピロバクター」が検出されたことから食中毒と断定し、店に3日間の営業停止を命じました。 神戸市によりますと先月28日、神戸市須磨区の飲食店「板宿 やぶ家」で、鶏のたたきなどを含む「地鶏焼肉コース」を1グループの客5人が食べました。そのうち、調査できた神戸市や明石市に住む20代~50代の客3人が、翌29日の夕方以降、下痢や腹痛などの症状で医療機関を受診していたということです。 検査の結果、3人から食中毒菌の「カンピロバクター」が検出されたということです。3人は入院はせず、いずれも快方に向かっているということです。神戸市は店で提供された食事を原因とする食中毒と断定し、店に10日から3日間の営業停止を命じました。 神戸市によりますと、鶏肉の生食などを原因とする食中毒が、この半月で4件起きていて、「新鮮だから生でも安全」は間違いで、鶏肉の生食は食中毒を起こす危険性が高いとして注意を呼びかけています。