1軍では“絶体絶命”か…今季も結果を残せていない選手(3)阪神でかつてはエース格も
2024年シーズンのプロ野球は、開幕から1ヶ月あまりが経過した。新戦力の活躍も際立つ一方で、もう後がないという状況の中、ここ数年の不振から抜け出せていないかつての主力選手も存在する。今回は、一軍戦力として絶体絶命の立場となっているプレーヤーを取り上げたい。
秋山拓巳
投打:右投左打 身長/体重:188cm/101kg 生年月日:1991年4月26日 経歴:西条高 ドラフト:2009年ドラフト4位 昨季は一軍未勝利に終わった秋山拓巳。今季はファームでも打ち込まれているのが現状だ。 西条高時代は投手としてだけでなく、打者としても高校通算48本塁打を記録。一級品の潜在能力を発揮し、ドラフト4位で阪神タイガースから指名を受けた。 ルーキーイヤーから球団24年ぶりとなる高卒新人の完封勝利をマーク。同年は7試合に登板して4勝3敗、防御率3.35と幸先の良いスタートを切った。 しかし、その後は長い低迷期に入り、翌2011年から2016年の6年間でわずか2勝に終わっていた。 それでも2017年に25試合に登板すると、初の2桁勝利(12勝)をマークし 、大きく飛躍を遂げた。 2020年は18試合の登板で11勝、翌2021年は24試合の登板で10勝と、2年連続で2桁勝利の活躍を見せていた。ところが、翌年からは持ち前の制球力が影を潜めてしまった。 昨季はわずか2試合の登板で防御率7.45と打ち込まれ、まさかの0勝と苦しいシーズンを送った。 今季はファームでも苦しい投球が続いていたが、今月7日の広島戦で5回1失点無四球の好投を披露。この投球をきっかけに、状態を上げていきたい。
ベースボールチャンネル編集部