東日本ボクシング協会のセレス小林協会長、計量失格対策としてJBCにペナルティーの厳罰化などの要望書を提出する方針
東日本のプロボクシングジムの会長らで構成される東日本ボクシング協会は21日、東京・文京区の後楽園飯店で定例理事会を開催。最近頻発している計量失格への対策として、日本プロボクシング協会として日本ボクシングコミッション(JBC)にペナルティーの厳罰化などの要望書を提出する方向で協議を重ねていく方針を確認した。 元WBA世界スーパーフライ級王者のセレス小林協会長(セレスジム会長、51)は「プロモーター委員会、健康管理委員会、僕らも含めて、もうちょっと協議を重ねて、それを日本プロボクシング協会の会議でまとめて、JBCへ提出する形になると思う。すぐにできるわけじゃないけど、早めにやっていかないといけない一番の問題だということ。危機感はあります」とできるだけ早く要望書を提出したい意向を示した。 セレス小林協会長は要望書の具体的な内容について「ペナルティーを含めて色んなこと。例えば(現状の)6カ月(ボクサーライセンス停止)のペナルティーって、ペナルティーでも何でもない。あとは選手だけじゃなくてジムに対するペナルティーも協会としてはやっていける」と私見を述べた。「6カ月では意味がないとは皆が言っている。最低1年はできないようにしなきゃ駄目だというのは皆が言ったりしている」とした。 理事からはほかにも試合直前での契約体重の変更に関するルールや、計量失格となった選手が試合を実施するときの当日計量の実施時間を、もう少し試合直前にするなどのルールを明文化したほうがいいという意見が出ている。厳しい意見では「計量失格で試合をした場合は勝っても結果はノーコンテストにしてくれ」や「ランカーはランキングから外せ」などというものがあるという。 JBCも計量失格の頻発には危機感を抱いており、6月にジム関係者、選手らに向けた医事講習会を開催予定だ。(尾﨑陽介)