東京1人目から保育料タダに!?→東京と神奈川、どっちに住むべき? FPに聞いてみた
仮に東京都の家賃が17万円、神奈川県が12万円とすると、年間60万円、18年で1080万円の差が出る。加えて東京は物価も高い。以上を考慮すると、都立大学に進学したとしても“神奈川県の方がお得”ということになる。とはいえ、東京都内でも家賃の安い地域を選べば神奈川県よりお得になるパターンもあるだろう。 飯村さんはこの政策が実現した場合、経済的な支援と共に心情的なメリットもあると指摘する。 「保育料の無償化は精神的に大きな安心感をもたらす。特に子どもが小さい間、パートや非正規を選択した方の世帯年収は低くなるため、第1子の保育料無償は非常に大きい。経済的支援や教育費の負担軽減によって、子育て世帯が助けられることはとてもありがたいはずだ」
ところで、「東京での暮らし」は本当に豊かなのだろうか? 実は東京都は中央世帯のみの可処分所得が12位(全世帯の可処分所得は3位)、だが基礎支出が全国トップであるため、両者の差額から導いた「経済的豊かさ」は全国42位なのだ。 この点についてノンフィクションライターの石戸諭氏は「税収も安定しているから東京に住めばいいかというと(家賃や生活費が高いため)そうでもない。僕が東京に住んでいる理由は仕事をする上で便利で楽だからであり、その分の支出は許容するという考え。東京の近くの神奈川や埼玉、他の地方は『うちだったら東京よりも豊かな生活ができる』とアピールしてもいい」と述べた。 (『ABEMAヒルズ』より)