誰にも相談せず芸能界へ!野村康太、俳優先輩の父とモデルの兄に「心のどこかで憧れはあった」
「撮影したのは1年ほど前。オーディションの末、俳優デビューしてから半年ちょっとのタイミングでいただいた役。僕でいいんですか?という気持ちでしたね」 【写真】鈴木昂秀、野村康太、新谷ゆづみ、森高愛、比嘉秀海、伊藤千由李、山本愛香、若者たちの青春群像劇
大注目新人を特写&インタビュー
高校卒業後、役者を目指し上京した主人公の祐也(ダンス&ボーカルグループ THE RAMPAGEの鈴木昂秀)が恋人ともに帰省したことをきっかけに、幼なじみたちの人生が動き出していく青春群像劇『ただ、あなたを理解したい』に出演している野村康太。 彼が映画で演じているのは、祐也や仲間たちを温かく見守る無口な青年・春樹。 「初めて台本を読んだとき、登場はしているけれど、セリフがほぼなかったので、どうしたらいいんだろうと戸惑いました。 それと、碓井(将大)監督から、独特な雰囲気を醸し出してほしいということも言われて。瞬間、瞬間の春樹の感情や気持ちを監督と何度も話し合いながら撮影を進めました」 作品を見た人から「演じることが難しい役では?」と言われることが多かったという。 「ほんわかしている春樹と似ているところが多かったので、自分の性格の延長線上で演じることができたというか。そんなに苦労することはなかったように思います。 相手に寄り添う春樹のように、僕も相談に乗ったりすることが多いですし。言葉よりも表情なんかで思いを伝えるほうが得意なところも似ていますね」 同年代の共演者が多い撮影現場に行くのが楽しみで仕方なかったと笑顔をみせる。 「僕、すごい人見知りなんです。祐也を演じた(鈴木)昂秀くんから“どうやって距離を縮めようか考えた”と言われたくらい、最初はものすごく静かな子だと思われていたみたいで(笑)。 それが、男性キャストのみんなとは毎晩、一緒に大浴場に行くくらい仲良くなりました。しょっちゅう一緒に食事もしましたし、昂秀くんがゲームを持ってきてくれたので、みんなで遊んだりもしました」
菅田将暉さんには強く影響
映画の祐也のように、野村も高校卒業を機に俳優を志し芸能界へ。きっかけを聞くと、 「小さいころから映画やドラマをよく見ていて、作品の中の俳優さんを見てはカッコいいな、自分もいつかと思っていました。 特に、中学生のときに見たドラマ『3年A組-今から皆さんは、人質です』に主演されていた菅田将暉さんには強く影響を受けましたね。ただ、当時はそれ以上にバスケットに専念していたので」 高校でもバスケットの強豪校に進み、副キャプテンまで務めた。続ける選択肢もあったが、別のことに挑戦してみたいと、誰にも相談せず決心。それは、俳優の先輩である父・沢村一樹やモデルの兄・野村大貴がそばにいたことも大きかったという。 「ずっと父の姿を見てきたので、心のどこかで憧れがあったんだと思います。思い立ったらすぐに行動するタイプなので、即、父に電話をしたら“わかった”と言ってくれて。驚くこともなく受け入れてくれたのは、うれしかったです」 デビュー作は'22年のドラマ『新・信長公記~クラスメイトは戦国武将~』。『silent』や『ホスト相続しちゃいました』など話題作への出演を重ね、放送中のドラマ『パーフェクトプロポーズ』では主役を飾っている。 「年齢、性別を問わず、いろいろな方々に愛される俳優になりたいと思っています。そのためにも、たくさんの作品に携わらせていただきながら、いろいろと経験を積んでいきたい。演技だけじゃなく、人間性も大事にしながら」 父親や兄からアドバイスを受けることがあるのかを聞くと、 「ほぼないですね。僕、自分が出演した作品は全部見てほしくて、“一緒に見ようよ”と誘うんです。でも“目線をもう少しこうしたほうがいい”くらいで、細かくアドバイスを受けることはないです。もしかしたら、父は言わないようにしているのかもしれない。 ただ、“自分の感性を大事にしろ”という言葉はもらいました。この仕事を始めて、改めて父のすごさを実感する日々です。僕と父は格が違いすぎて。でも、いつか追いつきたいと思っています」