女性アスリートが悩む『月経』 産婦人科医に聞く コンディショニングを整えるための正しい知識とは?【アナたにプレゼン・テレビ派】
広島テレビのアナウンサーが、気になるテーマを自ら取材して、お伝えする『アナたにプレゼン』。有田優理香アナウンサーが、広島テレビが取り組む女性アスリートの健康支援プロジェクト『WeSUP.』をプレゼンします。『WeSUP.』は、月経など女性特有の健康課題が、アスリートに及ぼす影響を検証し、適切なサポートを提供します。 【動画】女性アスリートの健康 月経がパフォーマンスに与える影響と正しい知識の重要さ
このプロジェクトの一環で、女子プロサッカー・サンフレッチェ広島レジーナの選手たちが講習会を受けました。10月22日、選手たちはスポーツドクターの資格を持つ産婦人科医から、月経がアスリートのパフォーマンスに及ぼす影響などの講習を受け、女性の健康課題について考えました。
■サンフレッチェ広島レジーナ 立花葉選手 「月経は月に1回くるものですし、うまく付き合いながらケアだったり、コンディショニング作りは徹底してやりたいなと思います。」
女性アスリートがコンディショニングをするには、月経にまつわる症状を改善することが有効とのことです。そこで、今回の講習会では選手たちが月経に関する知識はもちろん、低用量ピルやホルモン製剤を使った月経コントロール方法まで、様々なことを学びました。
月経に関する課題についてアスリートたちに話を聞くと、様々な課題や悩みが見えてきました。例えば「出血量が多くて練習を休む」「大事な試合日と月経が重なる」「オーバートレーニングで無月経に陥る」など、近年月経の悩みは、アスリートのパフォーマンスに影響していることが分かっています。
さらに「ワンタップスポーツ」という、コンディション管理を行うサービスを利用しているアスリートを対象にした3年前のアンケートによると、女性アスリートの8割が月経について困っていると回答しています。コンディション管理を利用するより意識の高いアスリートの中で、婦人科を受診した経験があるのは、わずか11%でした。部活動をしている学生まで幅を広げると、11% よりも低いかもしれません。抵抗がある理由は「どんな治療をするのかわからず怖い」「恥ずかしい」といった声があります。