冷凍食品の専門家がズバリ「本当においしい冷凍チャーハンはこれだ」5選
近年、市場を拡大させている冷凍食品の中で人気となっている商品がある。それが、冷凍チャーハンだ。 ■【画像】「発売されたときは業界激震」1位に輝いたのはこのチャーハン■ 「レンジひとつでプロ並みのクオリティが再現できる商品がたくさんあります。長期保存できるので、夜食にもぴったりです」(B級グルメライター) そこで今回は、(有)冷凍食品エフエフプレス取締役・編集長で、冷凍食品ジャーナリストの山本純子氏が、目覚ましい冷凍チャーハンの進化ぶりを解説してくれた。 「たとえば約115億円を投資して昨年に新設されたニチレイフーズのグループ工場((株)キューレイ第三工場)では、省人化、AI活用、環境配慮など、時代に即したさまざまな進化が見られました。ここの三段階炒めラインで今年春の新商品『Wキムチ炒飯』、秋の新商品『国産素材の高菜炒飯』も製造されていますが、従来にないシャキッとした葉物の具材感が大きな特徴となっています。その工場には直火炒めラインもあって、大きめの鉄製シナ鍋で自動的に炒めるラインが6連結。厨房で作るようなきめ細かな動きをしながら、効率よく大量生産できるラインです」 各メーカーがしのぎを削ることで、商品の質が向上するのは消費者として大歓迎。山本氏が“専門家目線のベスト5チャーハン”をセレクト! ぜひ参考にしつつ、自分好みの一品を見つけてほしい。
■1位は「業界が震撼した」あのチャーハン
■5位:Wキムチ炒飯(ニチレイフーズ) 「今年の春に出た新商品です。Wキムチとは“炒めキムチ”と“追いキムチ”の両使いのこと。炒めキムチでごはんに深い味わいが出て、大きな具材の追いキムチでシャキッと感も味わえる。ちなみにキムチはグループ工場製造も含めた自家製となっています」 ■4位:炒飯の極み 【えび五目XO醤】(マルハニチロ) 「売上高ではシンプルな『あおり炒めの焼豚炒飯』のほうが上なのですが、この『飯店の炒飯』の美味しさにも注目していただきたい!中華の名店『赤坂璃宮譚』オーナーシェフ監修の『新中華街』シリーズです。えび、たまご、豚ひき肉、ねぎ、たけのこ、にんじんと具も盛りだくさん。もちろんあおり炒めなので、パラッと仕上がっています」 ■3位:石焼き風ビビンバ炒飯(マルハニチロ) 「地道にファン層を拡大させてきた商品。直火炒め製法が活きていて、レンジだけでも香ばしいお焦げの風味が楽しめます。フライパンで炒めて卵を加えれば、さらに美味しい。特製だれに漬け込んだ牛カルビは、旨辛の味わいです」 ■2位:ザ★チャーハン(味の素冷凍食品) 「15年に発売以来、若い男性層を中心に圧倒的支持を集めました。 先味:焦がしにんにくのガツンとくる香り 中味:爽やかな葱の香り&具材の甘味とコク 後味:キレのあるラードの甘味。葱油の甘味が後を引く……。 口の中で変化していく味わいの繰り返しで、無性に食べ続けたくなるチャーハンに仕上がっています」 ■1位:本格炒め炒飯(ニチレイフーズ) 「01年に発売された際、業界が激震した商品です。プロの技にならい、実際に炒めてパラパラに仕上げた炒飯を再現しているのがポイント。以来、冷凍チャーハンで売上ナンバー1を記録し、23年には年間売上高が150億円を突破してギネス申請が認定(2度目)されました。この商品以前に販売されていた“チャーハン風”の冷凍食品は、炊いたお米に炒飯味を付けていただけ。実際に炒める工程を大量生産で実現したのは、エポックメイキングでした。他社の製品作りにも大いに影響を与えたことは言うまでもありません」 なお、山本氏は上記5商品のほかにも“番外編”として3品をセレクト。美味しい味わいを維持しながらも塩分40%カットに成功した『白チャーハン』(味の素冷凍食品)、かまぼこ入りで昭和の街中華テイストがうれしい『焼めし』(テーブルマーク)、コクと旨味をアップさせるリニューアルをした「WILDish 焼豚五目炒飯」(マルハニチロ)も要注目とのことである。
ピンズバNEWS編集部