宮崎ひでじビールと世界的イラストレーター生頼範義さんのコラボ 「バーレイワイン」が世界一に
テレビ宮崎
延岡市のビールメーカーが製造する商品が、今年8月にイギリスで開かれた国際大会で世界一に輝きました。 きっかけとなったのは、世界で活躍した宮崎ゆかりのアーティストとの出会いでした。 濃い琥珀色のビール。 ボトルのラベルに描かれているのは、宮崎市を拠点に活動し、2015年に亡くなった世界的イラストレーター、生頼範義(おうらい のりよし)さんの作品です。 延岡市にある宮崎ひでじビールは、宮崎の特産品を使ったビールを製造するなど、ビールづくりを通して地域の魅力を伝えることにも力を入れています。 その一環で、今年から6年間は、宮崎ゆかりの生頼範義さんの作品をイメージした商品開発に取り組んでいます。 (宮崎ひでじビール 永野時彦社長) 「宮崎の地で世界に発信するものづくりと言いますか、そういった部分で非常に共通項を感じた」 「深く生頼先生のことを勉強しながら、気持ちを察するといいますか、想像しながらビールの作品に詰めていこうとトライしました」 コラボ商品の第2弾が今回のビール。 SF小説「幻魔大戦」に登場する、生頼さんが描いた「戦士ベガ」のイラストから、醸造士が香りや味などのイメージを膨らませ、レシピを考案しました。 (宮崎ひでじビール 醸造士 森翔太さん) 「すごくインパクトのある絵だと思って、お客様が絵とこのビールがどうしたらリンクができるかを考えるのが結構大変でした」 採用したのは、イギリス発祥でワインに近いアルコール度数のビール「バーレイワイン」 (宮崎ひでじビール 醸造士 森翔太さん) 「戦士ベガのこの どーんと立った姿を見て、ビールもよりインパクトのある味わいにしたいと思いました」 「この背景、宇宙の華やかな色使い 多品種のホップを使うことで、複雑かつ弾けるようなアロマというのを表現しました」 半年かけて完成した「OHRAIバーレイワイン」は、今年8月にイギリスで開かれたワールド・ビア・アワードの濃色バーレイワインスタイル部門で世界一に輝きました。 審査員は、ラベルや銘柄を知らされておらず、純粋に「味」が評価されての受賞でした。 (宮崎ひでじビール 醸造士 森翔太さん) 「(バーレイワイン)本場の国で世界一をとれたというのは、大変光栄で、すごく嬉しかったです」 (宮崎ひでじビール 永野時彦社長) 「生頼先生の作品ありきでレシピを作り上げたので、間違いなく生頼先生の魂があってのこのビールの受賞というつながりを感じていますので、それは本当に嬉しかったです」 宮崎ひでじビールは、今後も生頼さんの作品とともに、宮崎発のクラフトビールの魅力を伝えたいとしています。
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