パート勤務なので昼間、PTA活動に行くと給与が減ってしまいます。何の補償も受けられないのでしょうか?
「PTA活動に参加するには仕事を休まなければならず、そのぶん収入が減って困る」という人は多いでしょう。PTA費のなかから休業した日の収入が補てんされるのでもなければ、自らすすんで参加する気にはなれないというのが、多くの人の本音ではないでしょうか。 本記事では、PTA活動に参加した場合の減収ぶんは補償されるのかどうかや、PTA活動と仕事を両立するコツ、両立が難しいときの対処法を紹介します。
PTA活動への参加は基本的には無償
PTA活動は、基本的には無償で行うものです。PTA活動に参加するために仕事を休んで収入が減った場合も、補償を受けるのは難しいでしょう。 PTA活動は、PTA会費を原資として実施されます。全国PTA連絡協議会がPTA会費の主な用途の具体例として示しているのは、次のようなものです。 ・PTA総会、講演会、研修会、懇親会、美化作業などの活動の経費 ・広報紙発行の経費 ・PTA運営に関する事務費、通信費、交通費、保険料など ・備品や備品の保守管理費など ・卒業記念品や運動会参加賞など ・会員への見舞金、慶弔費 PTA会費はPTAの運営と活動のために使われるお金であり、会員や役員個人のために大きなお金を割くことは難しいのです。学校によっては、PTA役員に少額の慰労金や交通費などの実費支給を行っているケースもありますが、日給を補てんするほどの金額ではないのが一般的です。
パートとPTA活動を上手に両立するコツは?
多くの学校で、どの家庭も平等にPTA活動に携わることがルールとなっており、正社員でもパートであっても、仕事を理由に役員になるのを断ることは認められないケースがほとんどです。 そのため、在学中の1年、2年のことと割り切って、パートとPTAを両立する工夫をするしかありません。 パートとPTAを上手に両立するには、活動回数が少ない係を選ぶのがコツです。召集の機会が少なければ、仕事への影響を最小限におさえられます。また、活動の時期やタイミングが毎年固定されているなど、事前にシフトの調整を図りやすい係も仕事との両立がしやすいでしょう。 また、活動内容のなかでも、プリントを作成する、広報の原稿を作る、外部業者との連絡係をするなど、仕事で集まりへの出席が少なくても活動に貢献できる役目を引き受けるのも手です。 仕事を理由に活動を欠席してばかりでは、ほかの役員からの反感を買う恐れがありますが、面倒な裏方作業を買って出れば、周りの人と持ちつ持たれつの円滑な関係を築けるのではないでしょうか。