尾崎世界観 独自の〝本屋の楽しみ方〟告白「においって大事だと思ってます」
ロックバンド「クリープハイプ」のボーカルで作家の尾崎世界観(39)が都内で1日夜、「Book Fair Championship(BFC)」メディア向け発表会に出席。本屋の楽しみ方を明かした。 「子供の頃から本屋が好きで、ずっと通ってた」という尾崎は「なんかリセットされる感じ」がいいという。 「嫌なこととかあっても、書店に行くとず~っと同じ状態でいつ行っても書店は変わらずにそこにあるので、逆にいま自分が元気なんだとか落ち込んでるんだとか、そういうことが分かるし…」 本屋に行くと「目立ってるもの」をまず見るそうだが「今は悔しくて見られなくなりましたね」とのことだ。 「本を書くようになってからやっぱり、書店の楽しみ方も変わってきて、本を書いて出版することができたの幸せなことなんですけど、でも書店を100%楽しめなくなってしまったっていうのは、悲しいことですね」 好きでよく行っていた書店として挙げたのは、東京・銀座にある老舗の教文館と、閉館した商業ビル「銀座コア」の上階にあったブックファースト。尾崎なりのこだわりを明かした。 「小説も多かったし、においが好きだったんです。そのビルの書店の近くにあるお店の関係だと思うんですけど、なんかいいにおいがして…。エスカレーターで上がりながらそのにおいを嗅いで、だんだん上がっていって、書店の本のにおいも混ざって…っていうのが好きだった。結構、書店は自分の中では、においって大事だと思ってます」 今回の企画「BFC」は、全国の書店員が面白い書店フェアの企画で競い合う大会で、エントリー期間は12月22日まで。来年1月半ばにベスト10が決まり、3月3日に発表される初代チャンピオンには、チャンピオンベルトと賞金30万円が贈呈される。 当日、プレゼンターを務めるのは新日本プロレスの社長兼レスラー・棚橋弘至。「本から得られる栄養素は他の何物とも違います。その素晴らしさを伝えて続ける皆さんに感謝します。一冊の本との出会いが人生を左右することさえあるかもしれません。ということで今回、BFC初代王者チャンピオンベルト贈呈式に参加させていただきます」とメッセージを寄せている。 実行委員長を務める北田博充氏(大阪・梅田の蔦屋店長)は「M-1(グランプリ)ができたことで漫才のクオリティーが進化し、それと同じように書店員が競い合うベルトを創設することで、書店員の企画力が向上して、書店の魅力とか面白さが多様化すれば〝書店に行ってみよう〟って思う人が増えるかもしれない」と期待を寄せている。
東スポWEB