香取慎吾、フジ連ドラ11年ぶり主演 選挙に立候補する家族嫌いで子ども嫌いの最低な男役
久々のフジ連ドラ「しばらくテレビの世界から離れていたからこそ、逆にテレビのことがよくわかるようになった」
歌手で俳優の香取慎吾が、フジテレビ系で2025年1月期に放送される連続ドラマ『日本一の最低男 ※私の家族はニセモノだった』(木曜午後10時)で主演することが5日に発表された。11年ぶりのフジ連ドラ主演となる。 【写真】「一瞬誰か分からなかったよ」と衝撃…香取慎吾の“激変”ショット 人生崖っぷちに追い込まれた、家族嫌いで子ども嫌いの最低男が、選挙に当選するためにシングルファーザーの義弟とその子どもたちとともに暮らすことに。日常における家族や社会、日本の問題と向き合っていく中で、最低男は義弟やその子どもたちと少しずつ本当の家族のような関係を築いていきながら、次第により良い社会を作りたいと願うようになり、やがて本気で選挙に立候補することになるという、全く新しいジャンルの“選挙&ニセモノ家族ドラマ”。今の時代ならではの社会的テーマも毎話盛り込みながら、“日本一の最低男”が、家族を、社会を、そして日本を変えていくために奮闘する姿を、笑いあり、涙ありで描く完全オリジナル作品となる。 物語の主人公は、大森一平(おおもり・いっぺい/香取)。テレビ局の報道マンとして家族のケアを全くしない仕事人間だったが、その昭和的な価値観のせいで不祥事を起こし、追われるように退社。今は大嫌いだった父親の残した実家に引っ越し、フリージャーナリストを名乗るも仕事はなく、無職同様のさえない生活を送っている。そんなある日、一平は亡き妹の夫で、残された子ども2人をシングルファーザーとして育てている小原正助(こはら・しょうすけ)に声を掛け、実家で一緒に暮らし始める。家族や子どもが大嫌いなはずなのに、正助とともに家事育児に精を出す一平。 だが、その意外な行動の裏には、ある“最低”な目的があった。社会的に再起して世間を見返してやろうと、政治家になることを決意した一平は、来たるべき区議会議員選挙で、生活者目線を持っていることをアピールできるように、正助とその子ども2人との共同生活を始めたのだ。いわば、自身の選挙でのイメージアップのために“ホームドラマ”を演じているに過ぎなかった。 しかし一平は、シングルファーザーの正助やその子どもたち、さらには子育てを通じて出会った人々と触れ合う中で、家族や社会の問題など、日常におけるさまざまな課題に真摯(しんし)に向き合うようになり、人生観も徐々に変化し始める。これまで家族を避けて生きてきた一平は、次第に本当の父親のような存在となり、“ニセモノ”の家族が、いつしか“ホンモノ”の家族になっていく。そして一平は、日常の問題を解決するため、家族や周囲の応援も受けながら、選挙に立候補することとなる。 香取がフジテレビの連続ドラマに主演するのは、14年4月期放送の『SMOKING GUN~決定的証拠~』以来、およそ11年ぶり。自身初となる「政治家を目指す男」を、一体どのような演技で表現するのかに注目が集まる。 また、脚本家チームは、映画『ハケンアニメ!』(22年)で日本アカデミー賞優秀脚本賞を受賞した政池洋佑氏、東京ドラマアウォード2024連続ドラマ部門優秀賞を受賞した『舟を編む~私、辞書をつくります~』(24年、NHK BSプレミアム)の蛭田直美氏、『あなたがしてくれなくても』(23年、フジテレビ)のおかざきさとこ氏、『ゼイチョー~「払えない」にはワケがある~』(23年、日本テレビ)の三浦駿斗氏といった実力派の作家陣が参加。 演出は、香取主演ドラマ『アノニマス~警視庁“指殺人”対策室~』や『ザ・クイズショウ』(08年、日本テレビ)などを手掛けた及川拓郎氏らが務める。そして、このクリエイターたちをまとめ、指揮を執るのはフジテレビドラマ制作部の北野拓氏。NHKの報道記者出身で、今年のギャラクシー賞テレビ部門大賞を受賞した『フェンス』(23年、WOWOWプライム)や、『フェイクニュース あるいはどこか遠くの戦争の話』(18年、NHK総合)など、社会派ドラマを数多く手掛けてきた北野氏は、社会的なテーマをエンターテインメントドラマにすることが得意なプロデューサーだ。