“水原スキャンダル”発覚後、大谷翔平が言い放った言葉にドジャース副社長が驚愕「いまでも覚えている」
ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平が、ネズ・バレロ代理人、ドジャースのスタン・カステン社長兼CEO、ロン・ローゼン副社長兼マーケティング最高責任者とともに、米紙『USA Today』のボブ・ナイチンゲール記者による独占インタビューを受けた。 【画像】大谷翔平&真美子夫妻の“仲睦まじいツーショット”写真を厳選してお届け! 今オフのMLBストーブリーグはニューヨーク・ヤンキースからFAとなったフアン・ソトを巡る争奪戦が注目されているが、昨オフはロサンゼルス・エンジェルスからFAとなった大谷の去就が、特大の話題だった。 大谷とバレロ代理人がどの球団と交渉した、大谷はどの球団を気に入っている、あの球団が争奪戦から脱落した、など連日のように米メディアは大谷の去就を報じ続けた。大谷がトロント行きのプライベートジェット機に乗り込んだという、結果的には誤報だった話題も世界を駆け巡った。 そして現地23年12月11日、ドジャースが10年7億ドル(当時約1015億円)で大谷と契約したことを正式発表。日本人野球選手が叩き出したスポーツ史上最高額の数字を、世界中のメディアが報じた。 ドジャース入りした大谷の新天地デビューは、韓国・ソウルで行なわれたサンディエゴ・パドレス戦(3月20、21日)だった。“ドジャース大谷”の公式戦初登場に加え、3月15日には、2月29日に結婚を発表していた妻・真美子さんとの生2ショットを、ソウル近郊の仁川空港で初披露。大きな話題が相次いだ。 ひとつの出来事が、そうした話題をすべて吹き飛ばした。3月20日、パドレスとの第1戦を終えた夜、当時の通訳、水原一平氏がギャンブルの借金を返済するために、大谷の銀行口座から1700万ドル(約25億円)近くを盗んでいたことが発覚したのだ。 ロサンゼルスに戻った大谷は3月25日、ドジャー・スタジアムで記者会見を開いて“水原スキャンダル”について語った。当時の様子をローゼン副社長兼マーケティング最高責任者がこう振り返った。 「ショウヘイは何も悪いことをしていない。誰かがショウヘイにひどい仕打ちをした。イッペイはショウヘイの通訳であるだけでなく、マネジャーでもあった。ああいうことが起こった時でもショウヘイは舞台裏ですべてを整理し、影響をチームやフィールドに持ち込まなかった。いまでも覚えている。記者会見を開く直前、私はショウヘイに“緊張していない?”と尋ねたんだ。彼は“なんで緊張するの? 私は何もしていないんだから”と言ったんだ」 NBAロサンゼルス・レイカーズのプロモーションディレクターをはじめ、マジック・ジョンソンの個人エージェントなど、さまざまなスポーツやエンターテイメント業界で経験を積んできたローゼン副社長兼マーケティング最高責任者は、どんなアスリートよりも秀でている大谷の特性に驚いたようだ。 「彼はずっと集中力を保っていた。私がいままで見たどのアスリートよりも集中力がある」 また、ローゼン副社長兼マーケティング最高責任者は、大谷の人気ぶりについても語っている。 「私はこの業界のビジネスに40年も携わってきたが、ショウヘイは今まで見てきたどのアスリートや有名人にも負けない人気がある。マイケル・ジョーダン、マジック・ジョンソン、コビー・ブライアント、トム・ブレイディ。この国にスター選手は数多くいるが、ショウヘイが与えた影響は信じられないものだった。ショウヘイはこれまでの誰もが到達したことがない場所に立っている」 構成●THE DIGEST編集部
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